Windows 10のUIをWindows 7風にする(May 2019 Update対応)Windows 10への移行(1/3 ページ)

「Windows 10に移行したもののユーザーインタフェース(UI)に慣れない」「Windows 10への移行に際してUIの違いがネックになっている」 そのような場合は、むしろWindows 10のUIを慣れたWindows 7に合わせてみたらどうだろう。設定やユーティリティーを駆使して、スタートメニューやタスクバー、エクスプローラー、Windows Updateの外観や挙動などをなるべくWindows 7に近づけてみよう。

» 2019年07月12日 05時00分 公開
[小林章彦デジタルアドバンテージ]

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「Windows 10への移行」のインデックス

連載目次

Windows 10のUIが使いづらい!?

 Windows 7の延長サポート期間の終了(2020年1月14日)まで半年を切り、Windows 10への移行は待ったなしの状態となっている。

 Windows 10は、[スタート]メニューが復活するなど、Windows 8.1に比べて、Windows 7ユーザーでも使いやすいユーザーインタフェース(UI)となっている。それでも、Windows 7などからWindows 10に移行すると、[スタート]メニューにあまり使うことがないMicrosoft Storeアプリのタイルが大きく表示されてしまうなど、使いにくいと感じるのではないだろうか。

 そこで、設定を変更したり、ユーティリティーを活用したりして、Windows 10のUIをWindows 7になるべく近づけてみよう。設定方法や記事中の画面は、Windows 10 May 2019 Updateを取り上げる。

デフォルト状態のWindows 7の画面 デフォルト状態のWindows 7の画面
Windows 7からWindows 10に移行すると、まず[スタート]メニューや設定画面のUIの違いに戸惑うことになる。

デフォルト状態のWindows 10の画面 デフォルト状態のWindows 10の画面
Windows 10では、さまざまなUIの変更が行われており、Windows 7から移行すると戸惑うことも多い。
Windows 7風にしたWindows 10の画面 Windows 7風にしたWindows 10の画面
今回紹介する設定やユーティリティーでWindows 10をWindows 7風のUIにしてみたところ。

Windows 10の設定変更で解決

 サードパーティー製ユーティリティーの利用が制限されている環境では、Windows 10の設定変更だけでなんとか、Windows 7のUIに近づける必要がある。その方法を幾つか紹介しよう。

デスクトップにアイコンを表示する

 Windows 10は、デフォルトではデスクトップ画面に[ごみ箱]アイコンしか表示されておらず、[PC]アイコンや[ネットワーク]アイコンなどのよく使うデスクトップアイコンは表示されていない。Windows XPのころからWindows OSを使っていた人にとって、デスクトップにこれらのアイコンがないのは使い難いのではないだろうか。

 そこで[PC]アイコンや[ネットワーク]アイコンなどをデスクトップに表示するように設定しよう。

 デスクトップアイコンを表示するには、[Windowsの設定]アプリの[個人用設定]−[テーマ]画面を開き、「関連設定」の[デスクトップアイコンの設定]をクリックする。なお[テーマ]画面を開くには、[Windows]+[R]キーで[ファイル名を指定して実行]ダイアログを開き、「ms-settings:themes」と入力して、[Enter]キーを押してもよい(Tech TIPS「Windows 10の設定画面をコマンドで素早く開く」参照)。

 [デスクトップアイコンの設定]ダイアログが開くので、ここでデスクトップに表示させたいアイコンを選択する。ここでは、「PC」「ごみ箱」「ネットワーク」の3つを表示するように設定している。逆に、このチェックを外せば、デスクトップアイコンを非表示にすることもできる。

デスクトップにアイコンを表示する(1) デスクトップにアイコンを表示する(1)
[スタート]メニューの[歯車(設定)]アイコンをクリックするか、[Windows]+[I]キーで[Windowsの設定]アプリを起動する。ここで[個人用設定]をクリックする。
デスクトップにアイコンを表示する(2) デスクトップにアイコンを表示する(2)
[個人用設定]画面の左ペインで[テーマ]を選択し、「関連設定」の[デスクトップアイコンの設定]のリンクをクリックする。
デスクトップにアイコンを表示する(3) デスクトップにアイコンを表示する(3)
[デスクトップ アイコンの設定]ダイアログが開くので、デスクトップに表示したい「デスクトップアイコン」にチェックを入れる。
デスクトップにアイコンを表示する(4) デスクトップにアイコンを表示する(4)
[デスクトップ アイコンの設定]ダイアログでチェックを入れたアイコンが、デスクトップに表示される。

 詳細は、Tech TIPS「Windows 10でPCやネットワークなどのデスクトップアイコンを表示する」を参照してほしい。

タスクバーにある[Cortana]ボタンなどを非表示にする

 Windows 10では、タスクバーの左側に[Cortana]ボタンや[検索]ボタンなどがデフォルトで表示されており、アプリボタンが表示される領域が従来と比べて狭くなっている(October 2018 Updateまでは、さらにCortanaの検索ボックスも表示され、さらに狭くなっていた)。そのため、たくさんのアプリを起動したりピン留めしたりすると、これらのボタンがタスクバーに収まりきらなくなり、使い勝手があまりよくない。

 これらの機能を使わないのであれば、[Cortana]ボタンや[タスクビュー]ボタンを非表示にして、タスクバーの幅を広げよう。

 Windows 10のタスクバーにあるこれらのボタンを非表示にするには、[タスクバー]の空いている適当なところを右クリックし、表示されたメニューの[Cortanaのボタンを表示する][タスクビューボタンを表示]のチェックを外せばよい。また[検索]ボタンを非表示にするには、表示されたメニューの[検索]−[表示しない]をチェックする。

[Cortana]ボタンと[タスクビュー]ボタンを非表示にする [Cortana]ボタンと[タスクビュー]ボタンを非表示にする
[タスクバー]の適当なところを右クリックし、表示されたメニューの[Cortanaのボタンを表示する][タスクビューボタンを表示]などのチェックを外せばよい。

 これで[Cortana]ボタンや[タスクビュー]ボタンなどが非表示となる。再度表示したい場合は、メニューでこれらの項目をチェックすればよい。

デフォルトブラウザをMicrosoft EdgeからInternet Explorerにする

 Windows 10では、デフォルトのWebブラウザが「Microsoft Edge」になっている。もちろん、Microsoft Edgeをそのままデフォルトブラウザとして使ってもいいし、Google ChromeやMozilla Firefoxをインストールしてこれらをデフォルトブラウザとする手もある。

 ただ、互換性などの理由から、主にInternet Explorer(IE)を使うのであれば、Microsoft Edgeに代えてIEをデフォルトブラウザにするのがよいだろう。

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