高校生のころからエンジニアとして活躍し、現在、Red Hatで製品、テクノロジー部門を率いるPaul Cormier(ポール・コーミア)氏が、17年前にオープンソースソフトウェア(OSS)業界に自ら飛び込んだ理由と、エンジニアの成功に必要な姿勢について語る。
アップルやディズニーなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広が、グローバルを股に掛けたキャリアを築いてきたIT業界の先輩にお話を伺うインタビューシリーズ。今回は「Red Hat(レッドハット)」の製品、テクノロジー部門を長年率いるPaul Cormier(ポール・コーミア)氏にご登場いただく。
Paul Cormier(ポール・コーミア)阿部川“Go”久広(以降、阿部川) 2001年にRed Hatに入社されて以降、テクノロジーをリードされてきたお話をぜひお伺いしたいのですが、その前に、まず学生時代のエピソードからお聞かせいただけますか。
Paul Cormier(以降、コーミア氏) 私はボストン郊外で生まれ育ち、今もボストンに住んでいます。実は、私は高校時代から「DEC(デック)」で働き始めたので、この業界はかなり長いんです。ざっと42年ぐらいでしょうか。最初は、Vaxis向けにマイクロコードを書く仕事をしていました。
阿部川 その後ロチェスター工科大学を卒業されたんですよね。
コーミア氏 DECで働きながら大学を卒業し、大学院まで行きました。今の状況からは信じられないでしょうが、当時は、きちんと学位を取得したエンジニアが、業界全体で不足していました。そのため、エンジニアが大学で勉強するのを企業が支援し、学費や学期中の給与を保障してくれたのです。そのシステムを使って、私は当時ロチェスター工科大に新設されたばかりのソフトウェア開発の修士過程を修了しました。
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