Microsoft Edgeに何らかの不具合が発生し、Webページが正しく表示できなくなったり、起動できなくなったりした際に試してみるとよい6つの作業を紹介する。これらによって、Microsoft Edgeが復旧できる可能性がある。
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対象:Chromium版Microsoft Edge(Windows 10)
最新版への更新に失敗したり、何らかの不具合が発生したりして、「Chromium版Microsoft Edge(以下、Edge)」が起動しなくなったり、Webページが正しく表示できなくなったりすることがある。こうした不具合が起きてしまったら、Web検索で対処方法を調べることもままならないので、対処方法を事前に覚えておくとよい。
これまでWindows 10に標準搭載されていたedgeHTML版のMicrosoft Edgeは、2021年3月31日にそのサポートが終了し、今後の更新プログラムで順次、Chromium版の方が標準ブラウザになる。それに伴い、トラブル対策の手順も変更になっているので注意してほしい。
ここでは以下の6つの対処方法を紹介する。これらの作業でEdgeが復旧できる可能性があるので、その手順を覚えておこう。
なお明らかにマルウェアが原因でEdgeが起動しないような場合は、ウイルス対策ソフトウェアでマルウェアを除去する(マルウェアを除去するまで再起動は行わないこと)。大手ウイルス対策ソフトウェアベンダーの体験版や、Malwarebytesなどのフリー版/試用版を利用するのがよいだろう。
更新プログラムの適用が完了していない、Windows 10のリソースが不足しているなどの理由で、Edgeが起動できなかったり、挙動がおかしくなったりすることがある。このような場合、Windows 10を再起動してみると、更新プログラムの適用が完了したり、リソース不足が解消されたりして、Edgeが起動できるようになることがある。
Windows 10の再起動は、[スタート]メニューの[電源]アイコンをクリックし、[再起動]を選択すればよい。
Edgeを更新しないままでいたり、長期間更新プログラムを適用していない状態だったりすると、Edgeに不具合が起きることがある。
まず、Edgeを最新版に更新しよう。それには、Edgeのアドレスバー右側にある[…]アイコンをクリックし、[設定]を選択する。[設定]画面が開くので、左ペイン[Microsoft Edgeについて]を選択する。右ペインに[バージョン情報]画面が開き、自動的に最新版のチェックが行われる。現在のバージョンよりも新しいバージョンが提供されている場合は、自動的に更新が行われ、Edgeの再起動が促される。Edgeを再起動すれば、最新版に更新される。
また、Windows 10自体の更新プログラムも適用すべきだ。Windows Updateを実行し、最新の更新プログラムを適用したり、デバイスドライバを更新したりすることで、Edgeの不具合が解消され、起動できるようになることがある。
[スタート]メニューの[歯車(設定)]アイコンをクリックして、[Windowsの設定]画面を開く。ここで[更新とセキュリティ]アイコンをクリックして、[更新とセキュリティ]画面を開き、左ペインで[Windows Update]を選択、右ペインで[更新プログラムのチェック]ボタンをクリックする。更新プログラムがある場合は、自動的に適用が行われるので、インストールが完了するまで待てばよい。その後、再起動などは指示に従うこと。
Edgeを含むほとんどのWebブラウザでは、閲覧したWebページなどをローカルストレージ内のキャッシュに保存し、表示の高速化を実現している。しかし、キャッシュしたWebページに問題がある場合、それが原因でWebページが正しく表示されないことがある。このような場合、Edgeに保存されているキャッシュや履歴などを削除すればよい。
Edgeを起動し、アドレスバーの左側にある[…]アイコンをクリックし、メニューで[設定]を選択する。[設定]画面が開くので、左ペインで[プライバシー、検索、サービス]を選択する。右ペインが[こんにちは、<ユーザー名>さん。弊社ではお客様のプライバシーを尊重しています。]画面になるので、画面を「閲覧データをクリア」欄までスクロールする。
「今すぐ閲覧データをクリア」の右側にある[クリアするデータの選択]ボタンをクリックして、表示された[閲覧データをクリア]ダイアログで時間の範囲やクリアする項目を選択する。時間の範囲は、Edgeの表示がおかしくなった期間より長い範囲を指定する。まず「過去24時間」や「過去1週間」あたりを試してみて、表示を確認して、問題が解消しないようなら期間を延ばすとよいだろう。
クリアする項目は、「Cookieおよびの他のサイトデータ」と「キャシュされた画像とファイル」を選択し、それ以外の項目は任意で選択すればよい。ただし、「Cookieおよびの他のサイトデータ」をクリアすると、認証が必要なほとんどWebサイトでログアウトが行われてしまい、次回訪問時にログイン(認証)が必要になるので注意が必要だ。
[今すぐクリア]ボタンをクリックすれば、対象の期間に保存されたデータがクリアされる。
Edgeの設定を変更したことで、その挙動がおかしくなってしまった場合、いったん設定をリセットして、再び設定をし直すとよい。
それには、Edgeを起動し、アドレスバーの左側にある[…]アイコンをクリックし、メニューで[設定]を選択する。[設定]画面が開くので、左ペインで[設定のリセット]を選択する。右ペインが[設定のリセット]画面になるので、「設定を復元して既定値に戻します」の右側にある[>]をクリックする。[設定のリセット]ダイアログが表示されるので、[リセット]ボタンをクリックする。これで、スタートアップページや検索エンジンなどの設定がリセットされ、拡張機能が無効化、Cookieなどのデータがクリアされる。なお、「設定のリセット」では、お気に入り(ブックマーク)や履歴、保存されているパスワードなどはクリアされない。
ここまでの操作で不具合が解消されないような場合、Edgeを再インストールしてみよう。ただ、Edgeのインストーラーを実行しても、再インストールは行えないので注意してほしい。再インストールを行うには、事前にEdgeをアンインストールしておく必要がある。
まず、アンインストールの前にEdgeのインストーラーをダウンロードしておく。それには、Internet Explorer(IE)やGoogle ChromeなどEdge以外のブラウザで、次のMicrosoftのページを開く。
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