キックオフ? やってませんよ。あれは単なる“お打ち合わせ”です:「訴えてやる!」の前に読む IT訴訟 徹底解説(62)(2/2 ページ)
判決の要旨を見てみよう。
- 要件定義も設計もしてもらいましたが、他社に発注します。もちろんお金は払いません!
東京高等裁判所 IT専門委員として数々のIT訴訟に携わってきた細川義洋氏が、IT訴訟事例を例にとり、トラブルの予防策と対処法を解説する本連載。今回も正式契約なしに着手した開発の支払いをめぐる裁判を紹介する。ユーザーの要請でエンジニアを常駐して設計まで進めた開発案件、「他社に発注することにした」はアリ? ナシ?
- 採用通知=正式契約、ですよね?
今回は、正式契約なしに着手した開発を、ユーザーが「契約成立」と主張し、ベンダーが「契約不成立」と反論し争った裁判を紹介する。通常とは逆パターンの本事件、果たして何が起こったのか?
- 発注書もないのに、支払いはできません――人工知能泥棒
「間もなく上長の承認が下りるから」「正式契約の折りには、今までの作業代も支払いに上乗せするから」――顧客担当者の言葉を信じて、先行作業に取り組んだシステム開発会社。しかし、その約束はついぞ守られることはなかった……。辛口コンサルタント江里口美咲が活躍する「コンサルは見た!」シリーズ、Season2(全8回)は「AIシステム開発」を巡るトラブルです
- 契約はまだできません。でも作業は続けてください
「やっぱり、安くしてください」と作業着手後に発注者に言われたら、ベンダーはどうすればいいのだろうか――IT訴訟事例を例にとり、システム開発にまつわるトラブルの予防と対策法を解説する人気連載。今回は、正式契約前に作業に着手し、6カ月もただ働きをさせられたベンダーの事例を解説する
- 締結5日前にユーザーが白紙撤回! 契約は成立? 不成立?
ユーザー窓口が確約した「○月○日に正式契約しましょう」を信じて一部作業に事前に着手したベンダーは、突然の契約白紙撤回に泣き寝入りするしかないのか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.