本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、端末をリセットする「reset」コマンドです。
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、端末をリセットする「reset」コマンドです。
「reset」は端末をリセットするコマンドです。実行すると、端末を開いた直後と同等の状態になります。
例えばバイナリファイルをcatコマンドなどで表示すると、画面表示が乱れてしまいます。このような場合にresetコマンドを実行すると、端末の状態を正常に戻すことができます。
reset
※[ ]は省略可能な引数を示しています。
resetコマンドには一般的なオプションはありません(※1)。
※1 resetコマンドはtsetコマンドのエイリアス。resetコマンドを実行すると、端末をリセットするために必要なtsetコマンドの各種オプションを利用して、端末を開いた直後と同等の状態に戻す。
「reset」を実行すると、画面をリセットし、端末画面を開いた直後と同等の状態になります(画面1、画面2)。
初期化を行うため、端末をクリアするclearコマンド(連載第289回)よりも実行に若干時間がかかります。
さらに、clearコマンドの場合と異なり、上にスクロールして以前の表示内容を表示することはできません。
reset
(端末をリセットする)
西村 めぐみ(にしむら めぐみ)
PC-9801NからのDOSユーザー。PC-486DX時代にDOS版UNIX-like toolsを経てLinuxへ。1992年より生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『Accessではじめるデータベース超入門[改訂2版]』『macOSコマンド入門』など。2011年より、地方自治体の在宅就業支援事業にてPC基礎およびMicrosoft Office関連の教材作成およびeラーニング指導を担当。
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