本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、CPUの情報を表示する「lscpu」コマンドです。
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、CPUの情報を表示する「lscpu」コマンドです。
「lscpu」は、CPUの情報を表示するコマンドです。sysfsと/proc/cpuを参照することで動作します。
なお、ハードウェア全般の情報を表示するには、「dmidecode」コマンド(連載第294回)を使います。
lscpu [オプション]
※[ ]は省略可能な引数を示しています。
短いオプション | 長いオプション | 意味 |
---|---|---|
-e | --extended | 拡張フォーマットで表示する(※1) |
-p | --parse | 他のコマンドが処理しやすいフォーマットで表示する(※1) |
-a | --all | オンラインのCPUとオフラインのCPUを表示する(「-e」または「-p」のみと併用可能、「-e」指定時のデフォルト) |
-b | --online | オンラインのCPUのみを表示する(「-e」または「-p」のみと併用可能、「-p」指定時のデフォルト) |
-c | --offline | オフラインのCPUのみを表示する(「-e」または「-p」と併用) |
-x | --hex | CPUセットを16進数ビットマスクで表示する(「On-line CPU(s) list」部分が「On-line CPU(s) mask」となる) |
-s ディレクトリ | --sysroot ディレクトリ | 情報元のrootディレクトリ |
※1 「=」で表示対象を指定することも可能(例:-e=cpu,node、-p=cpu,core)。指定できる項目については「-e」で表示する見出し行か、ヘルプ(-h)を参照。
「lscpu」でCPUの情報を表示します(画面1)。アーキテクチャやコア数、動作周波数、キャッシュメモリの量などを一覧できます。仮想環境内で実行した場合は、ゲストOSの設定を反映します。
なお、CPUの情報は「/proc/cpuinfo」という疑似ファイルを参照することでも表示できます(画面2)。「lscpu」コマンド自体も「/proc/cpuinfo」を参照しています。
lscpu
(CPUの情報を表示する)(画面1)
cat /proc/cpuinfo
(CPUの情報を表示する)(画面2)
西村 めぐみ(にしむら めぐみ)
PC-9801NからのDOSユーザー。PC-486DX時代にDOS版UNIX-like toolsを経てLinuxへ。1992年より生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『Accessではじめるデータベース超入門[改訂2版]』『macOSコマンド入門』など。2011年より、地方自治体の在宅就業支援事業にてPC基礎およびMicrosoft Office関連の教材作成およびeラーニング指導を担当。
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