Azure Cloud Shellは今後、Ubuntu 16.04 LTSからDebian 10ベースに切り替えMicrosoft Azure最新機能フォローアップ(129)

Microsoftは「Azure Cloud Shell」を現在のUbuntu 16.04 LTSベースのイメージからDebian 10ベースのイメージに移行する予定です。オープンソースのAzure Cloud Shellツールイメージ(azure-cloudshell)は、既にDebian 10ベースに更新されており、ローカル環境にデプロイして利用可能です。

» 2020年12月07日 05時00分 公開
[山市良テクニカルライター]

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Microsoft Azure最新機能フォローアップ

Ubuntu 16.04 LTSのライフサイクル終了に向け、Debian 10ベースに移行

 「Azure Cloud Shell」は、Microsoft Azure環境を管理するためのコマンドラインツールである「Azure CLI」や「Azure PowerShell」、その他のツール(「code」や「emacs」エディタなど)を提供する、クラウドベースのシェル環境です。「Azureポータル」(https://portal.azure.com)または「Azure Cloud Shellポータル」(https://shell.azure.com)から素早く起動して利用できます。現在のAzure Cloud Shellは、Ubuntu 16.04 LTS(Long Term Support)ベースで構築されたLinuxコンテナとしてコマンドラインツールを提供します(画面1)。

画面1 画面1 Azureポータルに統合されたAzure Cloud Shell(画面左)とAzure Cloud Shellポータル(画面右)。2020年12月1日現在はUbuntu 16.04 LTSをベースに構築された環境

 2016年4月にリリースされた長期サポート版の「Ubuntu 16.04 LTS」は、2021年4月に5年間の通常(Standard)サポートが終了となり、無償のセキュリティ更新が提供されなくなります。MicrosoftはUbuntu 16.4 LTSのライフサイクル終了に向けて、今後、Azure Cloud Shellを「Debian 10」ベースに移行することを発表しました。

Azure Cloud Shellツールイメージはオープンソースとして利用可能

 Microsoftは2020年8月に、Azure Cloud Shellツールイメージ(azure-cloudshell)のLinuxコンテナイメージをオープンソース化し、GitHubで公開しています(画面2)。GitHubで公開されている最新イメージは、既にDebian 10ベースに更新されています。

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