Okta Japanは、業務用アプリケーションの利用動向に関する年次調査「Business At Work 2021」の結果を発表した。最も利用顧客が多かったアプリケーションは、前回同様「Microsoft 365」だった。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
Okta Japan(以下、Okta)は2021年1月29日、2020年の業務用アプリケーションの利用動向に関する年次調査「Business At Work 2021」の結果を発表した。6500種類以上のアプリケーションとの事前統合を提供する「Okta Integration Network」のデータを分析したもので、Oktaは「企業での働き方の変化を把握できる」としている。
2020年に最も利用顧客数が多かったアプリケーションは、前回同様「Microsoft 365」だった。前回3位だった「Amazon Web Services」(AWS)が2位になった。Oktaは「2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策でリモートワークが進んだ影響で、『Zoom』や『DocuSign』は前年よりも上位に入った」と分析する。
OkataはMicrosoft 365を利用している企業が、Microsoft製品のみを使っているのか、他社製アプリケーションと組み合わせて使っているのかも調べた。他社製アプリケーションと組み合わせて使っている顧客数は年々増加しており、2020年の調査では81%以上を占めた。6種類以上のアプリケーションとMicrosoft 365を組み合わせて使っている割合も約10%に上った。例えばZoomを導入している割合は42%、「Slack」を導入している割合は32%、「Google Workspace」は36%だった。Oktaは「リモートで作業する際の柔軟性と機能性の重要性が高まっている」と分析している。
これに対して利用者数が急増したアプリケーションを見ると、前回に比べて今回はトップ10のうち9種類が刷新された。リモートワークを推進するため、リモート会議やコラボレーションに向けたアプリケーションの利用が増えた。セキュリティ関連もトップ10に4種類入っている。
成長率の1位は、利用者数が対前年比341%増の「Amazon Business」。Amazon Businessは法人向けの通販サービスで、Oktaは「在宅で必要な事務用品などを購入できるオンラインストアの需要が伸びた」とみている。2位は対前年比301%増の「Miro」(オンラインでのホワイトボード機能を提供するサービス)。3位は同236%増の「Figma」(UI/UXデザインツール)だった。
一方、2020年に最も人気があったネットワーク向けセキュリティツールは「GlobalProtect」で対前年比75%増。最も使われた顧客認証要素は「Okta Verify」認証。最も人気のあった開発ツールは「Atlassian Product Suite」だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.