5分で分かるWSL/WSL 2Windows Subsystem for Linuxをざっくり解説

Windows 10上でLinuxを実行できる機能、WSLの概要をおよそ5分でざっくり解説します。

» 2021年03月23日 05時00分 公開
[@IT]

この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。

WSLとは?

 「WSL」(Windows Subsystem for Linux)とは、「Windows 10」上でLinuxを直接実行できる機能です。WSLがリリースされるまでは、Windows上でLinuxを実行するためには仮想マシンの導入が必要でした。

 WSLは2017年4月リリースのWindows 10バージョン1703(Creators Update)にβ版が、2017年10月リリースのWindows 10バージョン1709(Fall Creators Update)から正式版が搭載されるようになりました。WSLの後続であるWSL 2は2020年5月リリースのWindows 10バージョン2004(May 2020 Update)に搭載されています。この記事ではWSLという機能全般を「WSL」、2017年にリリースされたWSLを「WSL 1」、2020年にリリースされた後続のWSLを「WSL 2」と表記します。

 WSL 2はWSL 1の完全な上位互換ではなく、それぞれに特徴があります。WSL 2がリリースされた2021年3月現在もWSL 1を引き続き使用することができます。

WSLのメリット

 WSLがリリースされる以前から、仮想マシンを用意すれば、Windows上でLinuxを実行できました。では、WSLを使うことでどのようなメリットがあるのでしょうか。

 仮想マシンというものは、Windows 10マシン上で別のPCを動かしているようなイメージです。Linuxを動かすために別のPCを用意するような形となり、起動や動作に時間がかかります。また、仮想マシンは別のPCと同様に扱うため、Windows 10側のアプリケーションとはネットワークなどを介してやりとりを行います。WSLは仮想マシンを使わずWindows 10上で直接Linuxを実行することができるため、起動や動作にかかる負荷が少なく済みます。

 また、WSLを使用すると、Windows 10の全てのファイルやフォルダにアクセスができます。LinuxのコマンドでWindows 10側のファイルを処理したり、Linuxで処理した結果を「Microsoft Excel」や「Microsoft Word」で読み込んだりすることが可能になります。

WSL 1とWSL 2の違い

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。