もし、こういった「働き方の変化」のギャップに課題感を抱いているなら、いまいる環境とは異なる世界に飛び出して、「テレワークっぽいこと」を体験してみるといいのではないかと私は思います。
「異なる世界に飛び出す」といっても、簡単にできることもあります。
改めてお知らせすることでもありませんが、コロナ禍のいま、もっとも簡単に「テレワークっぽいこと」を体験できるのは、「オンラインイベント」です。
オンラインイベントでは、テレビ会議システムを使ったり、意見をチャットでやりとりしたりするケースが多くあります。また、Googleドキュメントやスライドなどの情報共有ツールを使って、共同編集しながら進める機会も少なくありません。やっていることは仕事ではありませんが、使っているツールはテレワークそのものです。
コロナ禍のいま、至る所でオンラインイベントが行われています。興味のある分野のオンラインイベントに参加するだけでも、「テレワークっぽいこと」を体験できるでしょう。
もしあなたが少しでも地方に興味があるのなら、地方自治体などが取り組んでいる「ローカルコミュニティー」に参加するのも良い方法です。
人口減少に悩む多くの自治体が、「都市部と地方をつなぐ」取り組みをしています。例えば長野県佐久市は、「リモート市役所」という移住のオンラインサロンを開設しています。佐久市だけではなく、移住に興味がある人全員が対象で、やりとりはSlackで行っています。必ずしも質問する必要はなく、見るだけでもOKです。
こういったオンラインでのやりとりでも、「テレワークっぽいこと」を体験できます。「地域 オンラインコミュニティー」「地域 オンラインサロン」などで検索してみてください。
NPO法人などが行っている「プロボノ」に参加するのも良い方法です。プロボノとは、社会的、公共的な目的のために、職業上のスキルや専門知識を生かしたボランティア活動のことです。
試しに「プロボノ 募集」といったキーワードで検索してみてください。NPOを始め、さまざまな法人がプロボノを募集しているのが分かるでしょう。多種多様なプロジェクトが動いており、参加者も多様であることから、ミーティングやプロジェクトのやりとりをオンラインでやっているところが多くあります。
プロボノではありませんが、私が運営している「NPO法人しごとのみらい」でも会員の皆さんと情報発信をするプロジェクトを始めました。メンバーが全国に散らばっているため、やりとりは全てオンライン。テレビ会議やグループウェア、チャットツールなど、ビジネスの現場と何ら変わりないツールを使って情報共有や意見交換をしています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.