テスト用の複数台のWindows 10を毎月のWindows Updateで更新する際、同じバージョンで、何も設定を変更していないのにWindows Updateの挙動が異なるPCが存在することに、何となく気になっていました。更新を開始して放置し、気が付くと「今すぐインストール」ボタンを表示して指示待ち状態になっていることがあるのです。
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筆者は毎月恒例のWindows Updateの日(米国時間第2火曜日)、さまざまなWindowsバージョンを実行している物理マシンと仮想マシンのWindows Updateを手動で開始しています。「Windows 10」の場合は、「ファイル名を指定して実行」に「ms-settings:windowsupdate」と入力して、「設定」アプリの「Windows Update」を開きます。自動更新の処理で既に更新プログラムの確認とダウンロードが始まっていることもありますし、そうでない場合は「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックして開始しています。「Windows 8.1」以前の場合は、「ファイル名を指定して実行」に「wuapp」と入力して、「Windows Update」コントロールパネルを開いて更新プログラムの確認を開始します。
Windows 10の場合、特にWindows Updateの設定を変更していない場合は、検出された更新プログラムのダウンロードが100%まで進むと、そのままインストールに進み、インストールが100%になると再起動待ちになります。そこまで放置しておいて、「今すぐ再起動」ボタンや「アクションセンター」への通知で気が付いたら再起動を開始します。
通常はこんな流れで進むと思うのですが、だいぶ前から一部のPCが異なる挙動をすることに気が付いていました。そのPCはWindows Updateを開始しても、いつまでたっても再起動の通知が来ません。「設定」アプリの「Windows Update」を確認してみると、「今すぐインストール」ボタンを表示してユーザーからの指示を待っている状態なのです(画面1)。
気が付いたときに「今すぐインストール」ボタンをクリックすればよいだけなので、これまで異なる挙動をするPCがあることをあまり問題視していませんでした。しかし、「設定」アプリの「Windows Update」の進行状況の表示がリフレッシュされないことがあり、指示待ち状態なのではと疑い、「設定」アプリを開いて初めて気が付き、数時間を無駄にしていたということが何度かありました。2021年7月7日の定例外のセキュリティ更新(Print Spoolerサービスのゼロデイ脆弱《ぜいじゃく》性の修正)のときもこの挙動が気になったので、どうにかできないか試行錯誤してみました。
どのバージョンからなのか定かではありませんが、手元の環境ではWindows 10 バージョン2004、20H2、21H1の一部の仮想マシンがこのような挙動を示しています。また、Windows 10 バージョン1909では「今すぐインストール」ではなく、「ダウンロード」ボタンが表示される仮想マシンが1台だけありました。これらの仮想マシンの共通点は、クリーンインストールしたOSであり、Windows Updateの設定は何も変更していないということです(画面2)。エディションは共通ではなく、Home、Pro、Enterpriseのいずれかです。
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