クラウドを利用している場合であっても、メモリエラーから逃れることは難しい。自社の仮想マシンとは無関係な領域で発生したメモリエラーの巻き添えを食らってしまい、仮想マシンの再起動が必要な場合もある。Googleはこのような問題を解決する対抗策を2021年第4四半期から、Google CloudのIaaS「Google Compute Engine」で展開する。
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Googleは2021年9月4日(米国時間)、メモリエラーが「Google Cloud」の顧客とそのクラウドワークロードに与える影響を最小限に抑えるために開発した「Memory Poisoning Recovery」(MPR:メモリポイズニングからの回復)機能について公式ブログで解説した。特に「SAP HANA」をクラウドで運用している企業にとって、これは重要なイノベーションだとしている。
Googleは2021年第4四半期から、Google CloudのIaaS「Google Compute Engine」について、メモリ最適化マシンファミリーの第2世代インスタンスで、MPR機能を利用できるようにする計画だ。
Googleは、「(サーバの)メモリエラーは最も一般的なタイプのハードウェア障害であり、本番ワークロードとシステムの信頼性への影響という点で、最も厄介な障害の一つだ」と述べ、メモリエラーについて、次のように説明している。
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