Miraieは、「シニアエンジニアの将来への不安」に関する調査結果を発表した。以前と比べてフリーランスとして働くことに対する不安が「増えた」と回答した割合は71.8%となっており、シニア層(40〜60歳代)のフリーランスエンジニアが案件の獲得に苦労していることが分かった。
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Miraieは2022年4月12日、「シニアエンジニアの将来への不安」に関する調査結果を発表した。
この調査はシニア層(40〜60歳代)のフリーランスエンジニアの仕事獲得に関する実態を調べたもの。10年以上フリーランスをしてきたシニア層のエンジニアを対象に実施し、1074人から有効回答を得た。
調査対象となったエンジニアの内訳は「システムエンジニア(SE)」が47.5%、「プログラマー(PG)」が35.7%、「デザイナー」が14.3%、「フロントエンジニア」が14.3%、「インフラエンジニア」が11.7%、「アーキテクト」が9.5%だった。
案件の単価について聞くと「40万〜50万円未満」が最も多く31.0%。次いで、「40万円未満」が28.7%、「50万〜60万円未満」が23.6%だった。案件単価は減少傾向にあるようで、以前と比べて「やや減った」と回答した割合は45.5%、「かなり減った」は21.6%。それに対して「増えた」は、わずか3.3%だった。
案件の獲得状況について聞くと年代が上がるにつれて案件が獲得しにくくなる傾向が見える。40歳代前半のエンジニアは「とても苦労している」と回答した割合が23.3%だったのに対し、50歳代前半では27.9%、60歳代では32.5%となっている。
こうした事情からか、以前と比べてフリーランスとして働くことに対する不安が「増えた」と回答した割合は全体の71.8%に上った。今後も現在と同じ条件(単価や案件獲得)で働けると「思わない」と回答した割合は全体の46.5%だった。
現在、最も強く感じる不安について聞くと「契約が終了した後に案件が途切れないか(案件が安定するか)」と回答した人の割合が35.0%で最も高く、次いで「単価が下がり続けないか(収入が減らないか)」が22.4%、「年齢を理由に断られることが多くならないか」が17.3%だった。
Miraieは「条件が悪くなるリスクが想定された状態でこれから先もフリーランスを続けていくには、働き方への不安を克服することが重要なカギになる」としている。
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