IPAは「基本情報技術者試験」と「情報セキュリティマネジメント試験」を2023年4月から通年試験化すると発表した。出題形式も小問形式に変更することで午後問題をコンパクト化し、試験時間を30〜40%短縮する。
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情報処理推進機構(IPA)は2022年4月25日、「基本情報技術者試験」と「情報セキュリティマネジメント試験」を2023年4月から通年試験にすると発表した。
同試験は2020年12月からCBT(Computer Based Testing)方式で、年2回(上期と下期の一定期間)実施していた。2023年4月以降は、受験者が都合の良い日時を選択して受験できるようになる。通年実施への変更と合わせて出題の形式や範囲も変更するという。
出題形式については午後問題を小問形式に変更する。IPAによると「試験をコンパクト化し、試験時間を30〜40%短縮することが目的だ」という。この変更によって基本情報技術者試験の時間は300分から190分に、情報セキュリティマネジメント試験の時間は180分から120分になる。
出題範囲については、これまで疑似言語と個別プログラム言語(C、Java、Python、アセンブラ、表計算ソフト)から出題だったものを疑似言語に統一する。IPAは「普遍的・本質的なプログラミング的思考力を問う疑似言語に統一する」としている。
これらの変更についてIPAは次のように述べている。
「2020年12月にCBT方式に変更することで受験者の利便性を高めた。さらに利便性を向上させるため、試験の実施方式、出題範囲などを変更する。今回の変更で多くの受験者が試験を受けやすくなり、IT人材の裾野を広げられるだろう」
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