Datadogは「サーバレスの実態調査」の結果を発表した。主要なクラウドベンダーで、サーバレス技術を利用している運用管理をしている割合は50%を超えていた。
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クラウドアプリケーション向けのモニタリング、セキュリティプラットフォームを提供するDatadogは2022年6月24日、「サーバレスの実態調査」の結果を発表した。それによると、主要なクラウドプロバイダー「Amazon Web Services」(AWS)や「Microsoft Azure」(Azure)、「Google Cloud Platform」(GCP)でサーバレス技術を利用している割合は50%を超えていたという。
Datadogは「サーバレスは今や主流となりつつある。既存のアプリケーションをサーバレスコンテナで実行する傾向が急速に高まっていることが、こうした急成長の要因だ」と分析している。
サーバレスと言えばAWSのサーバレス「AWS Lambda」(以下、Lambda)が有名だが、他の主要なクラウドベンダーでもサーバレスは活発だ。「Google Cloud」を利用するDatadogユーザーのうち、GCPのサーバレス「Google Cloud Functions」を採用している割合は約40%に上る。サーバレスコンテナの実行環境である「Google Cloud Run」の採用も増えており、前回(2020年1月)の調査と比較して4倍も増加している。
Azureのサーバレス「Azure Functions」も、Azureを導入しているDatadogユーザーの40%以上が利用している。最近では、フルマネージド型のサーバレスコンテナを実行できる「Azure Container Instances」の採用が増加しており、Azureを導入しているDatadogユーザーの30%近くが採用しているという。
Datadogは「多くの組織がサーバレスプラットフォームにコンテナ化したアプリケーションをデプロイするようになっている」と指摘している。
Datadogは今回の調査から「サーバレスの利用に関する3つの重要なテーマ」を特定したとしている。1つ目は、クラウドでシステムを運用する全ての企業にとってサーバレスは不可欠な要素だということ。2つ目はAWSユーザーに人気のLambdaでは、各企業独自のビジネスニーズを満たすためにさまざまな活用方法が生み出されているということ。3つ目は、主要なクラウドベンダーが提供するサーバレスの製品やサービスは差別化されており、ユーザーには多くの選択肢があるということだ。
DatadogのIlan Rabinovitch氏(プロダクト&コミュニティー担当 シニアバイスプレジデント)は、「サーバレスは、インフラ管理を気にすることなく、迅速にスケーリングし、運用を簡素化する方法として、長い間信頼されてきた。サーバレス技術は当社の顧客の間で主流になっている。現在、サーバレス技術は重要な外部・内部向けアプリケーションで使用されている」と述べている。
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