朝食の準備については、少し実践してみて経験知が増えたところでバリューストリームマップを作成してみました(バリューストリームマッピングとも呼びます)。
バリューストリームマップは、ビジネスを通してアイデアからユーザーまでの作業が進行する仕組みを5〜15のプロセスのブロックに分割し、ブロックごとに実行される作業とそれを実行するチームを記録して分析します。その上で、リードタイム(LT)、処理時間(PT)、正確率(%C/A)などの指標を利用して、バリューストリーム内の作業の状態を分析し、情報を収集してフローの課題を特定するものです(※3)。
例えば『DevOpsハンドブック』(※4)に事例があります。
今回は朝食準備を始めてから子どもたちを学校に送り出すまで(※5)をバリューチェーンとして、バリューストリームマッピングをしました。
その結果、やはりご飯作りのリードタイムが長くかかっており、全体の時間を圧迫していそうだということが分かりました(※6)。
上記のような考慮を経て、私は下記を「困りごと」と設定(※7)しました。
ここまできたら「どんな代行サービスを頼めばいいのか」にも回答が出せそうです。
まず、掃除や買い物などについて考えます。
自分にとって困り度が高いものは、水回りの掃除であると設定できたので、水回りの掃除に強みを持っている掃除代行サービスをまず選ぶことにしました。掃除代行についても共有したい学びがあったのですが、それはまた後日のエントリーに譲ります。
買い物は、「外部サービスを利用するのではなく、ネットスーパーの利用で時間短縮ができそう」ということが見立てられるので、代行サービスはお願いしないことにしました。
次に、朝食、夕食の準備の困りごとへの対策を考えます。
料理代行が真っ先にイメージとして浮かびます。しかも、おかずなどの手の込んだものを作ってくれたり継続してお願いできたりするサービスと相性が良いと考えられました。これでだいぶサービスが絞り込めそうです。
ところで、設定した困りごとを冷静に見直してみると、料理代行以外にもさまざまな解決策があることに気が付きます。例えば下記のようなものです。
このように、朝食、夕食の準備に時間がかかっている問題の解決策として代行サービスを絞ろうとしたらむしろ広がっていたという、何を言っているのか分からねーと思うが、状態になってしまいましたが、せっかくなのでベストと思える解決策を見いだしていきましょう。
次回はこの点にフォーカスし、ベストなやり方の選定を行っていきます。選定についてのキーワードは「全部やれ」です(次回ちゃんと説明します)。
次回もお楽しみに。
リクルート所属。
HR領域のエンジニア組織のグループマネジャーとして、タウンワークをはじめとしたサービスの開発を担っています。並行して、妻の海外留学を経験し、そこで得た知見を社内外で発表しています。また社外では、TDDBCなどのコミュニティー運営にも携わっており、著作として『エキスパートが教えるSelenium最前線』(共著)があります。
Twitter:PoohSunny
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