安定した大企業、夢のあるベンチャー企業、就職するならどっち――?
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エンジニアを目指す学生の選択肢が拡大している。ITは業種や職種問わず浸透し、「全ての企業がIT企業」ともいえる時代に入っているが、エンジニアは不足し続けている。
「エンジニアは、企業を選べる時代です」――企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援を手掛ける「ゆめみ」の片岡俊行代表は、学生エンジニアのキャリアや就職活動(就活)を支援する「サポーターズ」が、エンジニアを目指す学生のために開催したオンラインカンファレンス「技育祭2023春」の講演「もう迷わない! 新卒がIT企業選びをするための完全攻略法」でこう断言した。
片岡さんは、「エンジニアが就活を納得して終えるために重要なのは、業界全体を見渡す広い視点を持ち、違いを理解して選択肢を知る」ことだと話す。
現代エンジニア就活の選択肢とは――。
片岡さんがゆめみを創業した2000年当時は、フルスタックエンジニアが標準だった。2010年代には分業が進み、ソーシャルコーディングやアジャイル開発などが進展。そして2020年代、求められるものはさらに複雑&多様化した。
現代のエンジニアに求められるのは、「軸を決めた専門性」「チームでともに働く力」「ドメイン理解」。さらに「新技術を深く探求する探求力と、横にもキャッチアップする追走力」だと片岡さんは言う。
では、採用側は「探求力」や「追従力」をどこで判断するのだろうか。学生のGitHubやTwitter、connpass、Qiitaといった活動履歴が、そのまま“履歴書”になると片岡さんはいう。
「私が新卒の人事面接をするときは、学校の卒業履歴はほとんど見ません。TwitterやGitHubなどをクローリングして、『技術偏差値』を見ています。SNSが履歴書、GitHubが経歴書です」
エンジニアとしての経歴は学生時代から既に始まり、それが企業に評価される。これが避けられない時代になっているのだ。
履歴書&経歴書を用意した上で、どういった企業を選べばいいのだろうか。片岡さんは企業群ごとの特徴を解説する。
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