必要のない設定やアドオンをやたらオススメしてきたり、全く役に立たないクーポンをご親切に見つけてくれたり、別のブラウザを使っていると自分をアピールしてきたりと、Microsoft Edgeのうっとうしさは増す一方。そんな中、最近、Microsoft Edgeに話題の生成AI機能「Bingチャット」が搭載されました。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
Microsoftは「Windows 10」で登場したパーソナルアシスタント「Cortana」を、2023年後半以降Windows上ではサポートしないことを発表しました。
このアナウンスがあったのは米国時間2023年5月31日でした。6月1日から既に2023年後半はスタートですので、Windows 10や「Windows 11」にスタンドアロンアプリとしての「Cortana」はまだ残っていますが、もうサポートされないと思っていいでしょう。
CortanaはWindows 10 バージョン1909まではWindowsに統合されていました。その後、Windows 10 バージョン2004でスタンドアロンのストアアプリに置き換えられ、機能が大幅にダウングレードしました。
例えば、以前のバージョンでは利用できていた「音声コマンド」(ただし一部の言語と地域のみに限定)は廃止され、「音声アクティベーション」(“コルタナさん”の呼び掛けで起動する機能)は将来のアップデートで対応するとされました。
Windows 10/11に搭載されている現在のCortanaアプリを起動して何か質問しても、天気や株価などどうでもよい質問には答えてくれますが、多くの質問には“申し訳ありません、私にはそのお手伝いをすることができません。”と返してきます。
適当に英語で質問してみたところ、“By the way, Cortana in Windows is going away soon.(ちなみに、WindowsのCortanaはもうすぐいなくなります)”と返され、上記のURLに誘導されました(画面1)。現在、Cortanaアプリにアンインストールオプションはありませんが(「Remove-AppxPackage」コマンドレットでならアンインストールできます)、2023年内にはWindowsの更新プログラムでアプリやアイコンが削除されることになりそうです。
Cortanaの代替案として、Windows 11の「音声アクセス」「Bingチャット」「Microsoft 365 Copilot」「Windows Copilot」(2023年6月にプレビュー開始予定)が案内されていますが、積極的にCortanaを使っていた人なんてまずいないでしょうから、代替案の提示も大多数の人には必要ないでしょう。
生成AI/ChatGPTが話題になる以前、MicrosoftはCortanaを「Microsoft 365」の一部として位置付けを変更し、機能強化する計画だったようですが(既に「Microsoft Outlook」や「Microsoft Teams」にCortanaの機能が実装されています)、その計画もChatGPTベースのもの(Microsoft 365 Copilotなど)に道を譲ることになるようです。
「Microsoft Edge」には2023年3月リリースのビルドからBingチャット機能が搭載されています。サイドバーの表示の有無に関係なく、画面右上にMicrosoft Edgeの外観とデザインを異にする大きな「b」アイコンが表示されるようになりました。このアイコンをマウスオーバー(ホバー)するとBingチャットのパネルが開きます(画面2)。
この動作を“ジャマだなぁ”と思っている人は多いと思います。筆者もその一人です。筆者はデスクトップPCを3画面のマルチデスクトップ環境で利用しているのですが、デスクトップ間でマウスカーソルを移動する際、このアイコンの上を通過することがよくあり(アイコンが大きいので)、必要もないのに突然Bingチャットが開き、頼んでもいないのに今表示しているページの概要(ページコンテキスト)をまとめるのです(この機能は既定で有効)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.