【Google Chrome】パスワードをエクスポート/インポートして移行やバックアップに用いる(Googleログインなし編)Google Chrome完全ガイド

Google ChromeにID/パスワードを保存し、自動入力を行っている人は多いでしょう。ただ、PCを買い替えたり、Google Chromeをインストールし直したりした際に、保存したID/パスワードも移し替えないと、Webサービスにサインインできなくなってしまう可能性があります。そこでGoogleアカウントにログイン(同期)していなくても、エクスポートしてバックアップして他のPCなどに移す方法を紹介します。

» 2023年07月05日 05時00分 公開
[島田広道デジタルアドバンテージ]

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「Google Chrome完全ガイド」のインデックス

連載目次

Google Chromeに保存されたパスワードをエクスポート/インポート機能で共有

 「Google Chrome(以下、Chromeと略)」に保存してあるID/パスワードを外部に取り出したい(エクスポートしたい)と思ったことはないでしょうか?

 例えば、Chromeに保存されているパスワード一覧をファイルとしてバックアップしておきたい、あるいは別のWebブラウザやパスワード管理ツールに取り込みたい(インポートしたい)、といったニーズがあるでしょう。

 「Chrome同士でパスワードを移すなら、Googleアカウントで同期すればいいじゃないか」という意見もあるでしょう。しかし、同じGoogleアカウントでChromeにログインできない、あるいは同期したくないID/パスワードが含まれている、といった状況も考えられます。

 そのような場合、Chrome標準装備の「パスワードマネージャー」を活用すると、複数のパスワードを一括でファイルに書き出したり、そのファイルからパスワードをインポートしたり、といったことが簡単にできます。本稿ではWindows OS版Chromeを対象として、その手順や注意点を説明します。

 なお、以下では執筆時点で最新のChrome バージョン114を対象としています。読み進める前に、お手元のChromeのバージョンが114以降であることを確認してください(右上隅の[︙ メニュー]アイコン−[ヘルプ]−[Google Chromeについて]とクリックすると確認できます)。

パスワードをCSVファイルに保存(エクスポート)するには

 Chromeに保存されたWebサイトのID(ユーザー名)/パスワードは、CSVファイルに書き出して(エクスポート)して保存できます。その手順は以下の通りです。

Chromeに保存されているパスワードをCSVファイルへエクスポートする(1/5) Chromeに保存されているパスワードをCSVファイルへエクスポートする(1/5)
メニューに[Googleパスワードマネージャー]が表示されない場合は、Chromeのバージョンを114以降に更新してから、Chromeを再起動しましょう。
Chromeに保存されているパスワードをCSVファイルへエクスポートする(2/5) Chromeに保存されているパスワードをCSVファイルへエクスポートする(2/5)
Chromeに保存されているパスワードをCSVファイルへエクスポートする(3/5) Chromeに保存されているパスワードをCSVファイルへエクスポートする(3/5)
Chromeに保存されているパスワードをCSVファイルへエクスポートする(4/5) Chromeに保存されているパスワードをCSVファイルへエクスポートする(4/5)
認証方法を変えるには[その他]をクリックします。
Chromeに保存されているパスワードをCSVファイルへエクスポートする(5/5) Chromeに保存されているパスワードをCSVファイルへエクスポートする(5/5)
パスワード一覧ファイルの保存先には、共有フォルダなど他人が容易にアクセスできる場所は避けましょう。

■操作手順

  1. パスワードを保存してあるChromeを起動。必要ならプロファイルも適切に選択
  2. ︙ メニュー]アイコンをクリックしてメニューを開きます
  3. Googleパスワードマネージャー]をクリック
  4. パスワードマネージャー」のタブが開いたら、左側のメニューで[設定]をクリック
  5. パスワードマネージャーの設定ページが表示されたら、「パスワードのエクスポート」欄にある[ダウンロードファイル]ボタンをクリック
  6. Windows OSの認証ダイアログが表示されるので、サインイン中のユーザーアカウントで認証します。パスワードまたはPIN、指紋、顔などで認証を完了してください。必要なら[その他]をクリックして認証方法を変更できます
  7. 認証に成功するとファイル保存ダイアログが表示されるので、エクスポートされるパスワード一覧ファイル(CSV)の保存先を指定します。その際、共有フォルダなど、他人が容易にアクセスできる場所は避けましょう
  8. 保存]ボタンをクリックすると、パスワード一覧が実際に保存されます

 後は、ファイル保存ダイアログで指定したフォルダにCSVファイルが作成されたことを確認してください。これでエクスポートの作業は完了です。

【注意】エクスポートしたCSVファイルは他人に見られないようにする

 エクスポートしたCSVファイルには、パスワードが暗号化されることなく、平文で保存されています。しかもログインに必要なID(ユーザー名)およびWebサイトURLも併記されていますので、このファイルを他人に閲覧されると、即座にその人はログインできてしまいます。

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