Google Chromeのパスワードマネージャーでパスワードを自動入力している場合、Chromeを誰でも操作できる状態にしていると、誰でもログインできてしまいます。Windows環境なら、自動入力時にWindows Hello認証で保護できます。この機能の有効化と無効化それぞれの手順と注意点を説明します。
対象:Windows OS向け(デスクトップ版)Google Chrome(Ver.117以降)
「Google Chrome(以下、Chrome)」標準のパスワードマネージャーを使って、無償でパスワード入力を自動化している人は多いのではないでしょうか。複数のプラットフォームで利用できるし、使いこなせれば大変便利なツールといえます。
ただ、Chromeが誰でも操作できる状態だと、ログインページでID/パスワードを自動入力させることが誰にでもできます。つまり、誰でもログインしてサービスを利用したり、保存されている個人情報を閲覧したりできてしまいます。これを不安に思ったことはないでしょうか?
実は最新のWindows OS向けChromeなら、Windows Hello認証でChromeのパスワード自動入力を保護できます。もちろん顔や指紋を用いる生体認証も可能です。本記事ではそのための設定方法や注意点を説明します。
逆に、「そこまでしてChromeのパスワードマネージャーを保護せずとも、Windows OSのサインイン時やロック解除時のWindows Hello認証だけで十分」という場合もあるでしょう。そこで、本機能を無効にする方法も紹介します。Windows OSの「設定」アプリなどでは設定できない点に注意が必要です。
Chromeのパスワードマネージャーによるパスワード自動入力の際、Windows Helloの認証が求められるようにするには、以下のようにChromeの設定を変更します。
設定したら、パスワードマネージャーにID/パスワードを保存済みのサイトを開いて実際にログインしてみましょう。以下のスクリーンショットのように、Windows OSへのサインインで馴染みのあるWindows Helloの認証ダイアログが現れるはずです。PINあるいは顔/指紋といった生体認証などを選んで認証を済ませると、ID/パスワードが入力欄に自動で記入されます。
Windows Helloの認証は不要だ、という場合には、以下のスクリーンショットの手順で無効化できます。ただ、これはWindows OS側ではなく、あくまでもChrome側で設定する必要があります。
ちょっと注意が必要なのは、この機能を「オフ」にする際にWindows Helloの認証が求められることです(前回のWindows Helloの認証から時間がたっていない場合は、求められないこともあります)。あわてず、いつもの手順で認証すれば、容易に「オフ」にできます。
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