【Chrome】パスワード自動入力をWindows Helloで守る方法、邪魔なら解除する方法Google Chrome完全ガイド

Google Chromeのパスワードマネージャーでパスワードを自動入力している場合、Chromeを誰でも操作できる状態にしていると、誰でもログインできてしまいます。Windows環境なら、自動入力時にWindows Hello認証で保護できます。この機能の有効化と無効化それぞれの手順と注意点を説明します。

» 2023年10月11日 05時00分 公開
[島田広道デジタルアドバンテージ]
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Chromeのパスワード入力をWindows Helloで守る

対象:Windows OS向け(デスクトップ版)Google Chrome(Ver.117以降)


Chromeのパスワード自動記入に保護は必要? 不要?

 「Google Chrome(以下、Chrome)」標準のパスワードマネージャーを使って、無償でパスワード入力を自動化している人は多いのではないでしょうか。複数のプラットフォームで利用できるし、使いこなせれば大変便利なツールといえます。

 ただ、Chromeが誰でも操作できる状態だと、ログインページでID/パスワードを自動入力させることが誰にでもできます。つまり、誰でもログインしてサービスを利用したり、保存されている個人情報を閲覧したりできてしまいます。これを不安に思ったことはないでしょうか?

 実は最新のWindows OS向けChromeなら、Windows Hello認証でChromeのパスワード自動入力を保護できます。もちろん顔や指紋を用いる生体認証も可能です。本記事ではそのための設定方法や注意点を説明します。

 逆に、「そこまでしてChromeのパスワードマネージャーを保護せずとも、Windows OSのサインイン時やロック解除時のWindows Hello認証だけで十分」という場合もあるでしょう。そこで、本機能を無効にする方法も紹介します。Windows OSの「設定」アプリなどでは設定できない点に注意が必要です。

Chromeでパスワード自動入力時のWindows Hello認証を有効にするには

 Chromeのパスワードマネージャーによるパスワード自動入力の際、Windows Helloの認証が求められるようにするには、以下のようにChromeの設定を変更します。

Chromeのパスワード自動入力時のWindows Hello認証を有効にする(1/2) Chromeのパスワード自動入力時のWindows Hello認証を有効にする(1/2)
Chromeのパスワード自動入力時のWindows Hello認証を有効にする(2/2) Chromeのパスワード自動入力時のWindows Hello認証を有効にする(2/2)

■操作手順

  1. Chromeのウィンドウ右上隅にある[︙ メニュー]アイコンをクリックしてメニューを開きます
  2. Googleパスワードマネージャー]をクリックして、パスワードマネージャーのページを開きます
  3. 左側にある[設定]をクリックして、パスワードマネージャーの設定ページを開きます
  4. Windows Helloを使用してパスワードを入力する]の右端のスイッチを右にスライドして「オン」にします

 設定したら、パスワードマネージャーにID/パスワードを保存済みのサイトを開いて実際にログインしてみましょう。以下のスクリーンショットのように、Windows OSへのサインインで馴染みのあるWindows Helloの認証ダイアログが現れるはずです。PINあるいは顔/指紋といった生体認証などを選んで認証を済ませると、ID/パスワードが入力欄に自動で記入されます。

Chromeのパスワード自動入力時にWindows Helloで認証する(1/3) Chromeのパスワード自動入力時にWindows Helloで認証する(1/3)
Chromeのパスワード自動入力時にWindows Helloで認証する(2/3) Chromeのパスワード自動入力時にWindows Helloで認証する(2/3)
Chromeのパスワード自動入力時にWindows Helloで認証する(3/3) Chromeのパスワード自動入力時にWindows Helloで認証する(3/3)

■操作手順

  1. ログインページを開いて、IDまたはパスワードの入力フォームをクリックします。ID/パスワード候補一覧のポップアップが現れます
  2. 表示されたID/パスワード一覧から1つ選んでクリック
  3. Windows Helloの認証ダイアログが表示されたら、認証方法を選んで認証を済ませます
  4. 押せるようになった[OK]ボタンをクリックすると、Windows Helloのダイアログが消えます。同時に、元のID/パスワード欄に、選択したIDパスワードがそれぞれ自動記入されているはずです

Chromeでパスワード自動入力時のWindows Hello認証を無効化するには

 Windows Helloの認証は不要だ、という場合には、以下のスクリーンショットの手順で無効化できます。ただ、これはWindows OS側ではなく、あくまでもChrome側で設定する必要があります。

Chromeのパスワード自動入力時のWindows Hello認証を無効化する(1/3) Chromeのパスワード自動入力時のWindows Hello認証を無効化する(1/3)
Chromeのパスワード自動入力時のWindows Hello認証を無効化する(2/3) Chromeのパスワード自動入力時のWindows Hello認証を無効化する(2/3)
Chromeのパスワード自動入力時のWindows Hello認証を無効化する(3/3) Chromeのパスワード自動入力時のWindows Hello認証を無効化する(3/3)

■操作手順

  1. Chromeの[︙ メニュー]アイコン−[Googleパスワードマネージャー]とクリックしていって、パスワードマネージャーのページを開きます
  2. 左側にある[設定]をクリックして、パスワードマネージャーの設定ページを開きます
  3. Windows Helloを使用してパスワードを入力する]の右端のスイッチを左にスライドします
  4. Windows Helloの認証ダイアログが表示されたら、認証方法を選んで認証を済ませます
  5. 押せるようになった[OK]ボタンをクリックします。これで[Windows Helloを使用してパスワードを入力する]のスイッチが実際にオフになったはずです

 ちょっと注意が必要なのは、この機能を「オフ」にする際にWindows Helloの認証が求められることです(前回のWindows Helloの認証から時間がたっていない場合は、求められないこともあります)。あわてず、いつもの手順で認証すれば、容易に「オフ」にできます。

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