Chromeの「メモリセーバー」って本当に効いているの? 設定方法は?【Windows 10/11】Google Chrome完全ガイド

Google Chromeバージョン110から、メモリ消費を抑える「メモリセーバー」という機能がデフォルトで有効になっています。でも本当に効果があるのでしょうか? 実際に測定した結果と、Windows 10/11やポリシーでの設定方法などを説明します。

» 2023年03月29日 05時00分 公開
[島田広道デジタルアドバンテージ]

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連載目次

Chromeの「メモリセーバー」は本当に効いている?

Google Chromeの「メモリセーバー」がデフォルトでオンに! でも効いてるの?

 「Google Chrome」(以下、Chrome)の「メモリセーバー」という機能をご存じでしょうか?

 これは、アクティブではないタブが使用しているメモリを解放することでChromeのメモリ消費量を抑え、アクティブなタブのパフォーマンスを高めるための機能です。Microsoft Edgeバージョン89で有効化された「スリーピングタブ」と同様の機能と思われます。

 2022年12月ごろからこの機能はChromeに展開され始め、執筆時点のChromeバージョン110ではすでにデフォルトで有効にされています。つまり、メモリ消費は以前より抑えられているはずです。

 ただ、その効果はどれくらいあるのでしょうか? 最大で40%および10GBを削減するとされているこの機能は、実際にはどれくらい有用なのでしょうか?

 本稿では簡単なテストでその効果を調べてみました。その結果とあわせて、メモリセーバーを無効または有効にする各種設定方法なども説明します。対象はWindows 10/11上のデスクトップ版Chromeです。

Chromeでメモリセーバーが有効かどうかを確認するには

 まずはChromeの「メモリセーバー」機能が有効になっているかどうかを、以下のようにしてChromeの設定ページで確認しましょう(直接「chrome://settings/performance」を開いてもよいです)。

Chromeの「メモリセーバー」が有効かどうか確認する(1/2) Chromeの「メモリセーバー」が有効かどうか確認する(1/2)
Chromeの「メモリセーバー」が有効かどうか確認する(2/2) Chromeの「メモリセーバー」が有効かどうか確認する(2/2)

■操作手順

  1. Chromeのウィンドウ右上の[]メニューアイコンをクリックしてメニューを開きます
  2. メニューの[設定]をクリック
  3. 表示された設定ページの左ペインにある[パフォーマンス]を選択します。もしくはメニューの[その他のツール]−[パフォーマンス]を選択してもよいです。
  4. 右ペインに表示された「パフォーマンス」枠の[メモリセーバー]の右端にあるスライドスイッチがオンなら、メモリセーバーは有効です

Chromeの設定ページでメモリセーバーの項目が見つからない場合は?

 Chromeのバージョンが古いと、設定ページに[パフォーマンス]が見当たらないことがあります。その場合は、設定ページの[Chromeについて]を開き、Chromeのバージョンが110以降かどうかを確認しましょう。

Chromeが「メモリセーバー」を利用できるバージョンかどうか確認する Chromeが「メモリセーバー」を利用できるバージョンかどうか確認する

 バージョンが110より古い場合は、手動でChromeのオンラインアップデートを試してみましょう。詳しくは「Google Chromeを手動で最新版にアップデートする」を参照していただきたい。

 それでもバージョンが上がらない場合は、プラットフォーム(OS)が古いせいかもしれません。例えば、Windows Server 2012 R2や、すでにMicrosoftのサポートが終了しているWindows 8.1にインストールされたChromeは、もはやオンラインアップデートで更新できません。

 その場合は、GoogleやOSベンダが推奨する通りにOSをアップグレードするか、最新のオフラインインストーラーをダウンロードして、インストールを試してみるか、この後に説明するExperimentsページで設定を変更するぐらいしか手はないでしょう。

古いバージョンのChromeでメモリセーバーを有効にするには?

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