Windowsの新機能はまれに、従来の動作に意図しない影響を与えることがあります。今回は、別の連載で紹介したWindows Updateの企業向けの新しいポリシー設定が期待通りに、つまり、その仕様通りに機能するのかどうかを検証した結果をお伝えします。
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以下の連載記事では、Windows Updateの企業向けの新しいポリシー設定「オプションの更新プログラムを有効にする」について説明しました。今回は、このポリシー設定が仕様通りに機能するのかどうかを検証します。
「Windows Server Update Services(WSUS)」や「Microsoft Intune」の更新リング、「Windows Update for Business展開サービス」、機能/品質更新プログラムを受け取るまでの延期ポリシー設定(旧称、Windows Update for Businessポリシー)などを使用して、企業で管理されているデバイスは、更新プログラムの「プレビュー」や「Cリリース」「非セキュリティ更新プログラム」とも呼ばれるオプションの更新プログラムの提供対象外です(インターネットアクセスが有効なWSUSクライアントについてはMicrosoft Updateから手動でオプションの更新プログラムを取得することはできます)。
2023年5月のCリリース以降に導入された「制御された機能ロールアウト(Controlled Feature Rollout、CFR)」による新機能の段階的なロールアウトについても、管理されたデバイスでは新機能を有効化する「Windows構成更新プログラム」を先行的に利用することはできませんでした。CFRをWindows Update経由で先行的に入手するための「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」トグルスイッチは、管理されたデバイスでは管理されたデバイスではグレーアウトされた状態でオフになります(つまり、オンにすることはできません)。
Microsoftは、2023年8月のオプションの更新プログラム(更新プログラムのプレビュー、Cリリース)から「Windows 11バージョン22H2」(OSビルド22621.2215以降)で利用可能になった以下のポリシー設定によって、管理されたデバイスについてもCリリースを受け取ったり、CFRのWindows構成更新プログラムを先行的にインストールしたりして新機能を有効化できるようにしました。
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