新たな連載が始まります。その名も「ITのチカラ」。会社や社会のさまざまな課題に、デジタル化やDXなど「ITのチカラ」で取り組んでいる人や企業の「ストーリー」をお届けする連載です。
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突然ですが、皆さんはITが好きですか? そして、ITこそが、世の中にあるさまざまな課題を解決し、世界を変えるんだ! と思っていらっしゃいますか?……「世界を変える!」まで考えなくてもいいかもしれませんが(笑)。
それでも、皆さんが関わった仕事によって人々の仕事が楽になったり、便利になったり、会社や社会の課題が解決したりできたら「誰かの役に立てた」という実感が湧いてきて、きっとうれしいんじゃないかなあと思います。そうした「ちょっとした変化」を生み出せるのが、エンジニアの仕事であり、喜びでもあります。
申し遅れました。わたくし、NPO法人しごとのみらいの竹内義晴と申します。プログラマー出身です。現在はITの仕事をゴリゴリやっているわけではありませんが、エンジニア時代に管理職をしていた経験から、企業における組織作りやコミュニケーションに関する研修や講演に携わっています。
また、サイボウズでも働いています。「チームワークあふれる社会を創る」が理念の会社でマーケティングを担当しながら、ITのチカラを使って社会の課題を解決する「ソーシャルデザインラボ」というチームに所属しています。
このたび、新たな連載を始めさせていただくことになりました。テーマは「ITのチカラで、会社や社会の課題を解決しようよ!」です。
なぜ、「ITのチカラで、会社や社会の課題を解決しようよ!」なのか。理由は幾つかありますが、最も大きなものは、わたくしが自分ごととして抱いている会社や社会の課題認識です。
実はわたくし、新潟県妙高市という中山間地に住んでいます。いわゆる田舎町です。地方に住んでいると、気になる課題が幾つもあります。その一つが人口減少です。
本稿をお読みの皆さんも、きっと一度は耳にしたことがあると思いますが、いま日本の人口が急激に減少しています。2023年の人口減少は84万人と、1950年以降で最大の落ち込みとなりました。
そういわれてもピンとこないかもしれませんね。比較対象を示しましょう。山梨県の人口が約80万人です。つまり、1年で1つの県の人々がいなくなる勢いで人口が減っているわけです。
人口が減少するということは、当然ながら労働力人口も減少します。しかも、日本は若い世代が少なく高齢者が多い少子高齢化社会です。これからは地域で働く人々がどんどん減っていきます。地方の企業は「今後、人材不足が相当大きな問題になるだろうな」と、かなり強い危機感を抱いています。もはや「想像」ではなく「実感」です。
そこで、思うのです。「こうした社会課題をITのチカラで解決できないのかな?」と。
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