TechTargetはHTTPメソッドの「GET」と「POST」の違いを解説する記事を公開した。各メソッドの動作や使い分けを紹介する。
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TechTargetは2024年7月19日(米国時間)、「GET」と「POST」の違いを解説する記事を公開した。
HTTPメソッドのGETとPOSTの主な違いは、GETがサーバからデータを取得するだけなのに対し、POSTはサーバ側のリソースを変更または更新できる点にある。POSTによって、何も更新しないサーバ側処理ルーティンをトリガーすることも可能だ。POST操作の唯一の制限は、PUTまたはPATCHと同じ動作にはならないことだ。
GETとPOSTは1996年に公開されたHTTP 1.0仕様で導入されている。
HTTP仕様では、GETメソッドは、サーバからリソースまたはリソースに関するデータを取得するだけの安全な操作と定義されている。GET呼び出しでは、サーバ側リソースの状態が変更または更新されたり、サーバ側にリソースが作成されたりすることはない。また、サーバ側リソースの状態が変わらない限り、クライアントは結果をキャッシュすることが推奨される。
GETとは対照的に、POST操作では、データをサーバに送信し、処理ルーティンをトリガーして、サーバ側のリソースを更新できる。HTTP 1.0仕様では、POST操作は次のような操作を実行できるとされている。
ただし、1997年にリリースされたHTTP 1.1プロトコルでは、POST操作の役割が微妙に変わっている。
HTTP 1.1プロトコルでは、サーバ側リソースを更新する操作として「PUT」と「PATCH」という2つのメソッドが導入されている。仕様では、両操作の使用法が次のように説明されている。
HTTP 1.1では、PUTまたはPATCH呼び出しが意味を成す場合はPOSTを使用しないように規定されている。
POSTメソッドとPATCHメソッドの導入により、GETメソッドとPOSTメソッドの区別に微妙な違いが加わり、単に「GETはサーバからデータを取得し、POSTは更新を実行する」と説明するだけでは不十分となった。
POSTメソッドの更新は、PATCHメソッドによる更新とは異なるため、GETとPOSTの違いをシンプルに説明することがより難しくなっている。
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