Exa Enterprise AIは「生成AIの利用実態調査」の結果を発表した。5回目となる今回の調査では、生成AIを全社導入している企業の割合が約6割に拡大し、RAGには5割以上が取り組み中と回答した。
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Exa Enterprise AIは2024年12月23日、「生成AI(人工知能)の利用実態調査」の結果を発表した。今回で5回目となる同調査によると、生成AIを全社導入している企業の割合が約6割に拡大し、RAG(Retrieval Augmented Generation)には5割以上が「取り組み中」と回答した。
調査結果によると、生成AIを「全社的に導入している」と回答した企業の割合は58.1%、「対象部門を決めて導入している」は18.6%だった。Exa Enterprise AIは「前回(2024年5月)の調査では、それぞれ54.9%と22.4%。前々回(2023年12月)は34.2%と23.9%で、2024年に入って本格化した生成AIの利用が、引き続き拡大していることが伺える」と分析している。
所属企業での生成AIを利用している社員の割合を見ると、「ほぼ全員」と回答した人の割合が10.3%、「8割以上」が9.0%、「半数程度」が17.1%、「3割程度」が35.2%だった。前回の調査結果と比べると、「ほぼ全員」(4.7%)と「8割以上」(5.2%)が大きく上昇した。
RAGの活用状況を見ると、「すでに業務で活用している」と回答した人の割合が22.1%、「取組中だがまだ活用できていない」が33.1%。前回の調査では、それぞれ4.0%と44.3%で、今回は「すでに業務で活用している」と回答した人が大幅に増加した。この点についてExa Enterprise AIは「生成AIの組織での活用が本格化していることや、生成AIを日常的に使用している人の増加が、RAGへの取り組みを加速させている」と分析している。
関心のある生成AIのトレンドについては、「AIエージェント」への関心が最も高く、53.5%だった。Exa Enterprise AIは「AIエージェントは、人が設定した目標に対して自らが考えて自律的に動くAIであり、RAGと同様にAI技術の付加価値を高めるのではないか、といった期待値が高い。また、特に個人の活用レベルが高い層でAIエージェントへの関心が高かった」と述べている。
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