2026年7月時点におけるAIエンジニア案件の占有率は、市場全体の3.02%となった。これは職種別案件数ランキングで12位に相当する。
AI活用への社会的な関心は極めて高いものの、導入には膨大なデータの整備や、専門知識を持つ人材の確保といった高い壁がある。そのため、Webアプリ開発などの一般的な開発職種と比較すると、現時点での募集件数はまだ限定的であるという。
INSTANTROOMは、今後は企業による生成AIの本格導入や、データ利活用による業務効率化が一段と進むことで、AIエンジニアの需要は拡大するとみている。特に、AIを活用したサービス開発や社内業務の自動化、高度なデータ分析を推進する企業で需要が見込まれるという。
業界別の案件比率を見ると、サービス業界が8.60%(1535件)で最も多く、次いでWebサービス業界が7.52%(1342件)、BtoB(Business-to-Business)業界が6.30%(1125件)、SaaS(Software as a Service)業界が4.48%(800件)、SIer(システムインテグレーター)・業務系が3.25%(581件)となった。
各業界でAIエンジニアに求められる役割には特徴がある。サービスやWebサービス業界では、レコメンデーション(推薦)機能の構築や需要予測などが中心となる。BtoBやSaaS業界では、業務プロセスの自動化や顧客データの多角的な分析が主な領域だ。SIer・業務系では、既存のレガシーシステムにAIを統合し、機能拡張を図るニーズが強い。
共通しているのは、大量のデータを保有しており、データを活用することで直接的なサービス改善や業務効率化につなげやすい点だ。このため、AI技術を実装できるエンジニアの需要がこうした業界に集中しやすいと分析している。
AIエンジニアが担当する領域は、AIを活用したサービスや業務システムの企画から開発、運用まで一貫している。具体的には、データの収集および加工、機械学習モデルの設計・学習・評価、生成AIの導入、画像/音声認識の実装、需要予測、推薦機能の開発などが挙げられる。
課題の整理からデータの準備、モデル開発、システムへの組み込み運用後の精度改善までを担うので、プログラミングスキルや統計学、データ分析の知識が不可欠だ。案件によっては最新の技術調査、開発環境の構築、処理速度や安全性の確保、利用状況の分析なども担当する。
INSTANTROOMは、AIエンジニアが高い市場価値を得るための条件として、単なる技術力だけでなく「業務課題を整理する力」や「AIの出力を正しく検証する力」を挙げている。特に、サービスや業務にAIを組み込んで継続的に精度を改善できる人材は、幅広い業界から重視される傾向にあるという。
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