長崎編:今は仕事よりも時間が大切――南の島でフリーランスエンジニアとして働く「りょうさん」のお話:ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(62)(4/4 ページ)
奨学金返還サポートを10年間受けつつ、釣りをしながらフリーランスのエンジニアで働く(ことも可能)――「ITエンジニア U&Iターンの理想と現実」長崎編最終回は、五島市役所職員と、Iターンエンジニアにお話を伺いました。
Iターン×フリーランス×ITエンジニア
最後に、五島へIターンしてリモートワークで働いているITエンジニアの「りょうさん」に、五島へ移住した理由や仕事のことなどを聞きました。
志田山 ずっと、エンジニアのお仕事をされてきたのですか?
りょうさん 19歳のころからずっとエンジニアの仕事をしています。今31歳なのですが、独立したのは24か25歳のときです。それまでは会社に所属しながらエンジニアをしていました。
志田山 割と若いころに独立されたんですね。なぜ、五島に来ようと思ったのですか?
りょうさん 釣りですね!(即答)
志田山 釣りがお好きなんですね! 僕も最近エギング(※)をやってます。釣り好きとリモートワークって相性がいいですよね。
りょうさん そうですね、PCを持っていけば、釣りをしながら仕事もできるので、エンジニアになって良かったと思います。
五島に来る前は、日本一周しながらノマドで働いていました。モバイルWi-Fiを持って半年くらいかけて。こういうのって、プログラマーだからできることだと思います。
志田山 五島はある程度通信環境が整っていますし、交通の便が悪くはないので過ごしやすいのでは?
りょうさん 幸いこちらに来てから島外での打ち合せはまだありませんが、空港があって何かあったら福岡や東京まで割とすぐ飛行機で行けるので、遠方のクライアントとの直接の打ち合わせも可能ですね。
志田山 フリーランスで働いているということですが。
りょうさん 今は、2社から仕事を請けています。うち1社は「月の50%稼働する」という契約なので、それ以上は働けないです。というかそんなに働きたくないんです。今は、仕事よりも時間が大切なので。
土日に釣りに行くと釣り場に人がたくさんいて入れませんが、プログラマー×フリーランスだと稼働時間を調整できるから、時間や天気が良いタイミングで釣り行ける。それはやっぱりいいですね。
志田山 平日にちょっと海に行ってちょっと釣って帰って来られるのはいいですよね。ところで、五島には永住されるのですか?
りょうさん 取りあえず1年は居ようかなと思っています。海外でも仕事してみたいとも思っていますので。五島には何人ぐらいのエンジニアがいるのですか?
志田山 あまりいないとは思います。エンジニア同士の情報交換の場を設けたいのですが、まだできていません。
りょうさん フリーランスって横のつながりがとても大切だと思います。一人だと会社にいるときと比べて安定はしないんですけれど、横のつながりがあれば仕事をシェアできるので、安定につながるのかなと思います。
志田山 本当に横のつながりは大事ですよね。今日はお忙しいところお時間いただきありがとうございました。
Uターンで五島に帰ってきて、不便だと感じることもあるけれど、自然が豊かで釣りもできるこの環境の中で働けるのはありがたいとも思います。
私のつたない文章で、少しでも五島のリモートワークライフを「良いな」と思っていただける方がいたら幸いです。
実際に五島の地にいらしていただけたら、五島の良さをもっと感じてもらえると思います。五島にいらっしゃるときはぜひ、私にお声掛けください。全力でアテンドいたします!
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