Linux Tips

X Window Systemのスクリーンショットをとるには

北浦訓行
2001/1/25

 X Window Systemのスクリーンショットをとる(画面をキャプチャする)には、幾つかの方法がある。ここでは、代表的な方法を紹介する。

●import

 importは、displayを開発したImageMagickの画面キャプチャプログラムだ。GIMPやdisplayはプログラムを起動して、キャプチャ用のコマンドを実行するが、importはktermなどのターミナルから実行する。

 importの便利なところは、TIFFやEPS、JPEGなどのWindowsやMacintoshでも一般的な画像フォーマットでのキャプチャが可能な点だ。しかも、ファイル名の拡張子を指定するだけで、自動的にその画像フォーマットでファイルを作成してくれる。

 ウィンドウをTIFF形式でキャプチャする場合は、以下のコマンドを実行し、キャプチャを行いたいウィンドウをクリックする。

$ import -frame capture.tif

 また、全画面をEPS形式でキャプチャするには、以下のコマンドを実行する。

$ import -window root capture.eps

 上記の全画面キャプチャでは、コマンドを実行すると即座に画面がキャプチャされてしまう。全画面のキャプチャを行う際には、ウィンドウの位置などを修正したいことが多いだろう。その場合は、sleepコマンドと組み合わせるとよいだろう。

$ sleep 10;import -window root capture.tif

 指定したウィンドウの上に現れているメニューなどをキャプチャするには、-screenオプションを指定する。

“$ import -frame -screen capture.tif”を実行してキャプチャしたktermの画面

●GIMP

 GIMPは、ほぼすべてのLinuxディストリビューションに標準添付されているフォトレタッチツールで、「Photoshopに匹敵する」などと表現されることもあるほど高機能だ。GIMPにも、画面をキャプチャする機能がある。

 GIMPが起動したら、[ファイル]メニューの[取り込み]−[画面取り込み]を選択する。

GIMPで画面をキャプチャするには、[ファイル]メニューの[取り込み]−[画面取り込み]を選択する

 すると、[画面取り込み]というウィンドウが表示されるので、必要なオプションを選択して、[取り込み]ボタンをクリックする。

[画面取り込み]ウィンドウ。単一のウィンドウ、画面全体、画面取り込みの動作を遅らせる秒数などを設定できる

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