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ユーザーを作成・編集・削除するには 北浦訓行 |
新規にユーザー登録を行うには、useraddコマンドを使用する。X Window Systemでは、Linuxconfを使って同様のことが行える。
useraddコマンドの使用法は以下のとおりだ。使用するには、root権限が必要となる。
# useradd [オプション] 追加するユーザー名 |
オプションは省略可能だが、「-c」と「-g」は使用する機会が多いだろう。
-cは、コメントを設定するオプションだ。通常は本名を入力する。Linuxconfの場合、[フルネーム]というフィールドに相当する。「Noriyuki Kitaura」のように間に空白を含める場合は、"Noriyuki Kitaura"のように「"(ダブルクオーテーション)」で囲む必要がある。
-gは、グループを設定するオプションだ。省略すると、新規作成したユーザー名と同じグループが作成される。1人で使用する場合はそれでも構わないが、複数のスタッフでプロジェクトを推進するようなケースでは、グループの設定を行わないと、共有ディレクトリでのファイル共有ができないといった不都合が生じる。
ユーザー名として使用できるのは、3〜8文字の英小文字および「-」、「_」などの記号だ。8文字以上のユーザー名を指定することもできるが、システムとして認識できるのは8文字までなので注意が必要だ。
Linuxconfの場合は、1つの画面でこれらの指定ができるので簡単だ。Linuxconfでユーザー名を追加する場合は、左のメニュー一覧から[設定]−[ユーザーアカウント]−[ユーザーアカウント]をクリックする。右の画面に[ユーザーアカウント]が表示されるので、[追加]ボタンをクリックする。[ユーザーアカウント作成]というパネルが表示されるので、各項目を入力する。
Linuxconfでの新規ユーザー登録画面。ただし、Turbolinuxの場合はLinuxconfではなく、KDEのユーザーマネージャ(kusr)を使用する(画像をクリックすると拡大します) |
ユーザーの情報を修正するには、usermodコマンドを使用する。原則として、usermodのオプションはuseraddコマンドと同じだが、ユーザー名を修正するためのオプションが追加されている。ユーザー名を修正するには、以下のように行う。
# usermod -l 新ユーザー名 旧ユーザー名 |
ユーザーを削除するには、userdelコマンドを使用する。削除するユーザーのホームディレクトリをあわせて削除する場合は、-rオプションを付ける。
# userdel -r 削除するユーザー名 |
ちなみに、ユーザー名にロックをかけることもできる。例えば、長期休暇や出向などで、一時的にそのユーザー名を使用できなくする場合などに便利だ。ユーザー名にロックをかけたり、外したりするには、passwdコマンドを使用する。
-lオプションでロックし、-uオプションでロックを外す。
# passwd -l ユーザー名 |
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