|  Linux 
            Tips | 
        
 
          
  | 
 
            
 CD-ROMを自動的にマウントするには 
北浦訓行 
              2001/4/5 
 | 
      
 LinuxでCD-ROMを使うためには、 
のように、mountコマンドを使用する。しかし、mountコマンドを実行するにはroot権限が必要なので、mount/umountのために毎回rootでログインしなければならず煩雑だ。オートマウンタのautofsを使えば、CD-ROMをドライブに挿入するだけで、自動的にマウントしてくれる。
 autofsは、最近のRed Hat系やTurbolinuxなどのディストリビューションならデフォルトでインストールされており、CD-ROMなどは自動的にマウントされるようになっている。従って、autofsを起動するだけでよい。
 autofsの起動は、以下のように行う。
        
 
          
# /etc/rc.d/initd/autofs start | 
      
 毎回、rootでこれを実行するのは面倒なので、Linux起動時にautofsが自動的に実行されるようにしておくと便利だ。Red Hat系のディストリビューションではsetupコマンドで、Turbolinuxの場合はturboserviceコマンドで設定が可能だ。また、chkconfigコマンドはこれらのディストリビューションに共通で使用可能だ。その場合は、以下のようにする。
 さて、autofsが自動実行されるようになったら、CD-ROMドライブにCD-ROMを挿入して、カレントディレクトリをCD-ROMのドライブに移動するか、ファイルの一覧を表示する。ただし、autofsでのマウントポイントは、通常のmountコマンドとは異なるので注意が必要だ。マウントポイントは、ディストリビューションによって異なる。マウントポイントは、/etc/auto.masterと/etc/auto.miscを見れば分かる。
        
 
          
# $Id: auto.master,v 1.2 1997/10/06 21:52:03 hpa Exp $ 
            # Sample auto.master file 
            # Format of this file: 
            # mountpoint map options 
            # For details of the format look at autofs(8). 
            /misc   /etc/auto.misc  --timeout 
            60 | 
        
 
          
|  auto.master(Vine Linux 2.xの場合) | 
      
      
        
 
          
 # $Id: auto.misc,v 1.2 1997/10/06 21:52:04 hpa Exp $ 
            # This is an automounter map and it has the following format 
            # key [ -mount-options-separated-by-comma ] location 
            # Details may be found in the autofs(5) manpage  
             
            kernel          -ro,soft,intr           ftp.kernel.org:/pub/linux 
            cd              -fstype=iso9660,ro,nosuid,nodev 
            :/dev/cdrom  
             
            # the following entries are samples to pique your imagination 
            #floppy         -fstype=auto            :/dev/fd0 
            #floppy         -fstype=ext2            :/dev/fd0 
            #e2floppy       -fstype=ext2            :/dev/fd0 
            #jaz            -fstype=ext2            :/dev/sdc1 
             | 
        
 
          
|  auto.misc(Vine Linux 2.xの場合) | 
      
 /etc/auto.masterは、/etc/auto.miscで指定したファイルシステムをマウントするポイントと、タイムアウトの時間(デフォルトは60秒)が指定されている。タイムアウトの時間とは、アクセスがない場合に自動的にumountされるまでの時間だ。/etc/auto.miscは、ファイルシステムのマウントポイントが指定されている。デフォルトでは「cd」だけだが、「#」を削除すれば、floppyなども指定できる。また、MOなどのリムーバブルメディアも同様に指定可能だ。
 さて、/etc/auto.masterと/etc/auto.miscから、autofsによるマウントポイントは/misc/cdだと分かったので、以下のコマンドを実行する(Turbolinuxは/misc/cdrom)。
        
 
          
# cd /misc/cd 
            # ls 
            00README.FIRST  Vine          boot.catalog  dosutils  misc 
            COPYING         VineLinux2.1  docs          images    rr_moved | 
      
 autofsを使用してCD-ROMを自動マウントすると、普通のユーザーがCD-ROMを取り出せるようになるには、60秒待たなければならない。/etc/auto.masterのタイムアウト時間を短くすれば待つ時間は短くなるが、すぐに取り出せるようにする方法もある。詳しくは、全ユーザーがCD-ROMをアンマウントできるようにするには参照。
|  Linux Squareフォーラム Linux Tipsカテゴリ別インデックス | 
 
	
		Linux & OSS 記事ランキング
		
		
			本日
			月間