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MP3データを再生するには 北浦訓行 |
MP3(MPEG Audio Layer-3)は、音声データのデジタル圧縮技術のことだ。あらためて紹介するまでもないが、最近では携帯電話やデジカメ、カーナビなどの電子機器でもMP3が再生できるものが販売されていて、PCユーザー以外の人たちにも知られるようになっている。
LinuxでMP3のデータを再生するときは、専用のプレーヤーソフトウェアを使用する。ここでは、コマンドライン用のmpg123とX Window System用のXMMSを説明する。
mpg123は、コマンドラインからMP3データを再生するプレーヤーだ。最新版はmpg123のWebサイト(http://www.mpg123.de/)からダウンロードできる。RPMパッケージが用意されているディストリビューション(Vine LinuxではVine Plus)は、そちらをインストールした方が簡単だ。
RPMパッケージがない場合は、mpg123のWebサイトからダウンロードしたmpg123-x.xx.tar.gzというファイル(2001年8月時点ではmpg123-0.59r.tar.gz)を展開して、インストールする。
# tar zxvf mpg123-0.59r.tar.gz |
以上でmpg123のインストールは終了だ。再生は以下のように行う。
$ mpg123 -b 1000 -v bad_love.mp3 ←.mp3ファイルは複数指定可能 |
-bオプションは、出力バッファを使用するときに指定する。MP3の再生には、かなりのCPUパワーを使うので、別のプログラムを実行すると正常に再生できなくなってしまう場合がある。出力バッファを指定すると、それを回避することができる。-bオプションを指定すると、mpg123を実行してから音が鳴り始めるまでに若干のタイムラグが発生する。
-vオプションは、再生しているフレーム番号などの情報を画面に表示するときに指定する。
XMMSは、X Window System用のMP3プレーヤーだ。以前はx11ampと呼ばれていた。TurbolinuxやRed Hat、Vine Linuxなど、多くのディストリビューションでデフォルトでインストールされる。
XMMSを起動して再生ボタンをクリックすると、[ファイル読込]ダイアログボックスが表示される。そこでMP3ファイルを指定すれば再生できる。[Ctrl]キーを押しながらファイルをクリックすれば、複数のファイルを指定することもできる。
デフォルトではシンプルなXMMSの画面。プレイリストやグラフィックイコライザを表示させることもできる |
Linux用のMP3プレーヤーは非常に多くの種類が公開されているので、日本Linux協会のWebページ(http://www.linux.or.jp/link/media.html)などを参考に探すといいだろう。
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