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TCP Wrapperの設定が正しいかどうか調べるには
北浦訓行
2001/12/27
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最近ではxinetdを採用するディストリビューションが増えたが、inetdとTCP Wrapperを使っているシステムも多い。TCP Wrapperでは、/etc/hosts.allow(許可するクライアントを設定)と/etc/hosts.deny(拒否するクライアントを設定)というファイルでサービスの起動を制御している。
従って、/etc/hosts.allowと/etc/hosts.denyの設定を誤ってしまうと、セキュリティが脅かされることになる。そういった事態を防ぐために、TCP
WrapperにはtcpdchkコマンドというTCP Wrapper設定チェックプログラムが用意されている。
# tcpdchk -v
warning: /etc/inetd.conf, line 49: in.talkd: not found in /usr/sbin:
No such file or directory ←/etc/inetd.confに記述のあるin.talkdデーモンが/usr/sbin/に存在しないことを指摘
(省略)
>>> Rule /etc/hosts.allow line 8:
daemons: swat
clients: 192.168.0.
access: granted
(省略) |
また、特定のクライアントからのアクセスをシミュレートするtcpdmatchというコマンドもある。書式は、
# tcpdmatch サービス名 クライアント名 |
となる。例えば、/etc/hosts.allowで以下のように設定されている場合に、tcpdmatchコマンドを実行すると次のようになる。
/etc/hosts.allow
swat: 192.168.0. ←192.168.0.1〜192.168.0.254を許可
# tcpdmatch swat 192.168.0.10 ←192.168.0.10がSWATにアクセスできるかどうかをチェック
client: address 192.168.0.10
server: process swat
matched: /etc/hosts.allow line 8
access: granted ←アクセスは許可
# tcpdmatch swat 192.168.1.10 ←192.168.1.10がSWATにアクセスできるかどうかをチェック
client: address 192.168.1.10
server: process swat
matched: /etc/hosts.deny line 10
access: denied ←アクセスは拒否 |
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