Linux Tips

日本語を入力するには

北浦訓行
2002/2/7

 Linux(特にFTP版)で日本語を入力するには、Canna(かんな)やFreeWnn(ふりーうんぬ)といったかな漢字変換システムを使用する。Cannaは、もともとNECがUNIX向けに開発したかな漢字変換システムだが、Xコンソーシアムに寄贈され、フリーソフトとして広く利用されている。FreeWnnは、京都大学、オムロン、アステックによって開発された「Wnn」(うんぬ)をベースとしたものだ。Wnn6がオムロンソフトウェアから商用版として発売された際、Wnn4.2を「FreeWnn」に改称してGPL化、コミュニティに提供したのが始まりである()。

注:製品版としては、前述のWnn6(オムロンソフトウェア)やWindowsのIMEとして有名なATOK(ジャストシステム)などがある。

 ほとんどのアプリケーションは、kinput2というインターフェイスを経由して、かな漢字変換システムにアクセスする。例えば、Xの場合はktermやXEmacs、gEditなどかなり多くのアプリケーションがかな漢字変換システムをサポートしている。

 かな漢字変換システムを使うには、[Shift]+[Space]キーを押す。すると、カーソルの位置に「[あ]」という記号が表示される。[あ]は、かな漢字変換システムが有効になっている印だ。入力した文字を漢字に変換するには[Space]キーを押す。その時点では変換候補が表示されているので、別の文字に変換する場合は続けて[Space]キーを押すか、[↓]または[↑]キーを押せばいい。

かな漢字変換したときのgEdit

 確定するときは[Enter]キーを押す。すると、漢字かな交じり文のアンダーラインが消え、文字が確定される。かな漢字変換システムを終了するときも、[Shift]+[Space]キーを押す。

確定した状態

 Cannaの主なキーは以下のとおりだ。

 
キー
意味
  [Shift]+[Space] かな漢字変換システムのオン/オフ
  [Space] 変換
  [↓] 次候補
  [↑] 全候補
  [Enter] 確定
  [→] 次の変換 後方へ移動
  [←] 前の変換 前方へ移動
  [Ctrl]+[O] 文節を伸ばす
  [Ctrl]+[I] 文節を縮める
  [Ctrl]+[H] 入力中に1文字削除する
  [Ctrl]+[G] 入力中に全部の文字を削除する
  [Insert] 記号入力モードへの移行・復帰
  [Ctrl]+[P] 英字/カタカナへの変換

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