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             NDTPDで電子辞書を使うには(Vine Linux編) 北浦訓行  | 
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電子辞書を使うには(xdic編)」では、電子辞書を単独のプログラム(xdic)で使う方法を紹介した。だが、LinuxではNDTPDで辞書サーバを構築する方法が一般的だ。
NDTPDは、EB、EBG、EBXA、EBXA-C、S-EBXA、EPWING形式のCD-ROMに対応している。NDTPDを使うと、どのクライアントからでも電子辞書にアクセスできるようになるし、NDTPDをサポートするクライアントの種類が多くて便利だ。
Vine Linux 2.5の場合は、VinePlusにRPMファイルが用意されているので、それをダウンロードしてインストールすればいい。ダウンロードしたファイルは、eb-3.2.2-3vl2.i386.rpm、eb-devel-3.2.2-3vl2.i386.rpm、ndtpd-3.1.3-0vl2.i386.rpmの3本だ。インストールは以下のように行う。
# rpm -ihv eb-*.rpm | 
        
次に、NDTPDの設定を行う。まず、NDTPD専用のグループとユーザーを作成する。
# groupadd ndtpgrp | 
        
そして、ndtpdの作業ディレクトリ(/var/lib/ndtpd/)の所有権を先ほど作成したグループとユーザーに変更する。
# chown -R ndtpuser:ndtpgrp /var/lib/ndtpd/ | 
        
続いて、ndtpdの設定ファイル(/etc/ndtpd.conf)を作成する。ndtpd.conf自体は用意されていないが、サンプルファイルがあるのでそれをコピーして利用する。
# cp /etc/ndtpd.conf.sample /etc/ndtpd.conf | 
        
テキストエディタで/etc/ndtpd.confを開いて、設定を変更する。主な変更点は以下のとおりだ(NDTPDで電子辞書を使うには(Red Hat、Turbolinux編)と同じ)。
  max-clients           1 | 
        
以上で、/usr/local/etc/ndtpd.confの設定は終了だ。続いて、NDTPDを起動するための設定を行う。まず、/etc/servicesに以下の設定を追加する。
ndtp            2010/tcp | 
        
続いてinetdの設定を行う。テキストエディタで/etc/inetd.confを開いて、以下の記述を追加する。
ndtp    stream  tcp     nowait  root    /usr/sbin/ndtpd ndtpd --inetd | 
        
テキストエディタを保存終了したら、以下のコマンドを実行してinetdを再起動する。
# killall -HUP inetd | 
        
以上でNDTPDの設定は終了だ。
NDTPDのインストールが終了しても、クライアントプログラムがないと辞書にアクセスすることはできない。電子辞書を使うには(Forest編)で、ForestというCGIを使ってWebブラウザから電子辞書を検索する方法を紹介しているので参照していただきたい。
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