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デフォルトゲートウェイを変更するには
北浦訓行
2003/2/6
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デフォルトゲートウェイは、外部のネットワーク(通常はインターネット)にアクセスする際に全パケットが通過する出入り口のことだ。ADSLやFTTHなどのブロードバンドインターネット接続では、いわゆるブロードバンドルータがデフォルトゲートウェイになるケースが多いだろう。
最近では、ADSLの低価格化が進んだため、複数回線を契約している場合もある。特に、インターネットが生命線となるSOHOなどでは、バックアップ用に複数回線を契約しているケースも多い。このようなケースでは、一方の回線(またはISP)に異常が発生した場合、別の回線に切り替える必要がある。物理的にケーブルの抜き差しで対応することもできるが、デフォルトゲートウェイの設定を変更して切り替えることも可能だ。
デフォルトゲートウェイの切り替え(実際には設定を追加して、元の設定を削除する)は、routeコマンドで行う。ここでは、1つのLANに2つのブロードバンドルータ(192.168.0.1および192.168.0.2)がある場合に、192.168.0.1から192.168.0.2へデフォルトゲートウェイを切り替える方法を紹介する。
# route add default gw 192.168.0.2 ←デフォルトゲートウェイ192.168.0.2を追加
# netstat -r ←デフォルトゲートウェイの確認
カーネルIP経路テーブル
受信先サイト ゲートウェイ ネットマスク フラグ MSS Window irtt インターフェース
192.168.0.0 * 255.255.255.0 U 40 0 0 eth0
127.0.0.0 * 255.0.0.0 U 40 0 0 lo
default 192.168.0.2 0.0.0.0 UG 40 0 0 eth0
default 192.168.0.1 0.0.0.0 UG 40 0 0 eth0 |
上記のようにrouteコマンドでデフォルトゲートウェイを追加すると、以前の設定もそのまま残ってしまう(「default」となっている行がデフォルトゲートウェイの設定)。従って、以下のコマンドで古いデフォルトゲートウェイを削除する。
# route del default gw 192.168.0.1 ←古いデフォルトゲートウェイを削除
# netstat -r ←デフォルトゲートウェイの確認
カーネルIP経路テーブル
受信先サイト ゲートウェイ ネットマスク フラグ MSS Window irtt インターフェース
192.168.0.0 * 255.255.255.0 U 40 0 0 eth0
127.0.0.0 * 255.0.0.0 U 40 0 0 lo
default 192.168.0.2 0.0.0.0 UG 40 0 0 eth0 |
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