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Windowsマシンの共有プリンタで印刷するには(Vine Linux 2.6r1編) 北浦訓行 |
LinuxからWindowsマシンに接続されたプリンタを使用するには、Sambaの機能を利用する。とはいっても、あらためてSambaの設定などを行う必要はなく(Sambaが動作している必要はある)、GUIのプリンタ設定ツールで簡単に設定できる。ここでは、Windows
XPのPCで共有設定されたプリンタを、Vine Linux 2.6r1で使用するための設定方法を紹介する。プリンタの共有名などの情報は以下のとおりだ。
プリンタ | エプソンLP-8700PS3 | ||
Windowsマシンのコンピュータ名 | athlon2000 | ||
WindowsマシンのIPアドレス | 192.168.0.12 | ||
ワークグループ名 | kitaura | ||
プリンタの共有名 | LP-8700PS3 |
rootでログインしてX Window Systemを起動し、GNOMEメニューの[プログラム]−[システム]−[Printer Tool]を選択する。すると[Vine Linuxプリンタシステムマネージャ]ウィンドウが表示されるので、[追加]ボタンをクリックする。
[Vine Linuxプリンタシステムマネージャ]ウィンドウ |
新規にプリンタを登録するには、[追加]ボタンをクリックする。すると、プリンタを選択する画面が表示される。ここでは、[SMB/Windows 95/98/NTプリンタ]を選択して、[了解]ボタンをクリックする。
プリンタの種類を選択する画面 |
次に、パスワードに関する警告が表示される。内容を読んで[Ok]ボタンをクリックすると、[SMB/Windows 95/98/NTプリンタエントリを編集]画面が表示される。[プリンタ名]、[スプールディレクトリ]、[ファイルサイズリミット]の各項目には、それぞれ初期設定値が表示されているはずだ。これらはそのままにしておき、それ以外の項目に値を入力する。
まず、[プリントサーバのホスト名]は「athlon2000」、[サーバのIPアドレス]は「192.168.0.12」、[プリンタ名]は「LP-8700PS3」、[ユーザ名]は「guest」、[ワークグループ]には「kitaura」を入力する。
[SMB/Windows 95/98/NTプリンタエントリを編集]画面 |
Windowsには、そのPCにアカウントが存在しないユーザーでもプリンタの共有などができるように、「Guest」というアカウントが用意されている。Windowsの初期設定では、Guestにはパスワードが設定されていないので、上記の例のように[パスワード]のボックスにパスワードを入力する必要はない。ただし、Guestは初期状態ではオフ(使用できない状態)になっているので、オンに変更しなければならない。Windows XPの場合、コントロールパネルの[ユーザーアカウント]アプレットを起動して、[Guest]をクリックする。そして、[Guestをオンにする]をクリックする。
続いて、入力フィルタを選択する。[入力フィルタ]項目の[選択]ボタンをクリックすると、[フィルタの設定]画面が表示される。プリンタを選択して、必要があれば解像度や用紙サイズも設定する。ここでは、LP-8700という選択項目がなかったので、それに近い[LP-8600]を選択してみたが特に問題なく印刷できた。「Windowsマシンの共有プリンタで印刷するには(Red Hat Linux 8.0編)」のように、[EPSON LP-xx00シリーズレーザープリンタ]を選択することもできるが、その場合は解像度が最大で600×600dpiになってしまう。[LP-8600]を選択すると、解像度を1200×1200dpiに指定できる。
入力フィルタの選択画面 |
入力フィルタを選択して[了解]ボタンをクリックすると、[SMB/Windows 95/98/NTプリンタエントリを編集]画面に戻るので、[了解]ボタンをクリックする。
以上でプリンタの設定は終了だ。[lpd]メニューの[lpdのリスタート]を実行した後で、[テスト]メニューの[日本語テキスト(シフトJISコード)テストページの印刷]などを実行して、テスト印字を行う。
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