Linux
Tips |
|
ギガビットイーサネットカードを使うには(Tamarack TC9020編)
北浦訓行
2003/5/15
|
TMIのTamarack TC9020は比較的ポピュラーなGbEカード用のコントローラLSIで、アイ・オー・データ機器のETG-PCIなどが採用している。しかし、Red Hat LinuxやVine Linuxなどではkudzuで自動認識できないため、ドライバをWebサイトからダウンロードしてインストールしなければならない。
TC9020用のドライバは、TMIのWebサイト(http://www.tmi.com.tw/driver-pp-TC9020.html)からダウンロードできる。このWebページを開いて、「LINUX driver for Kernel 2.4.X」のドライバをダウンロードする。ファイル名はTC902X_Linux.zipだ。この圧縮ファイルはカレントディレクトリにファイルを展開するので、あらかじめサブディレクトリを作って、そこに展開するといいだろう。
$ mkdir /tmp/TC9020 ←ファイル展開用のディレクトリを作成
$ cd /tmp/TC9020
$ unzip TC902X_Linux.zip ←圧縮ファイルを展開 |
ファイルを展開すると、README.TXTとtc902x.v203.tar.gzというファイルができる。続いて、tc902x.v203.tar.gzを展開する。
$ tar zxvf tc902x.v203.tar.gz |
ファイルを展開したら、makeコマンドを実行する。
makeが終了すると、カレントディレクトリにtc902x.oというファイルが作成される。これがTC9020のドライバだ。rootでログインして、作成されたドライバを所定のディレクトリにコピーする。
$ su -
Password:
# cd /tmp/TC9020
# cp tc902x.o /lib/modules/2.4.20-8/kernel/drivers/net |
注:カーネルをバージョンアップしている場合、上記ディレクトリの「2.4.20-8」が別の名前に変わる。 |
以上でドライバのインストールは終了だ。次に、システムにこのドライバを読み込ませて使用可能な状態にする。
読み込まれたかどうかは、lsmodコマンドで確認できる。
# lsmod
Module Size Used by Tainted: P
tc902x 12712 1
(省略) |
また、dmesgコマンドでも確認可能だ。
# dmesg
(省略)
tc902x : v0.36 10/31/01 Written by Craig Rich, www.sundanceti.com
TC902X module searching for Ethernet devices on PCI bus...
PCI: Found IRQ 11 for device 00:0a.0
Tamarack Microelectronics TC9020/9021 based NIC found.
Bus 0 Slot a
divert: allocating divert_blk for eth0
Ethernet device registered as: eth0
TC902X module loaded.
(省略) |
この時点でifconfigコマンドを実行してみると、すでにeth0が動作していることが分かる。
# ifconfig
eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:A0:B0:xx:xx:xx
inet addr:192.168.0.7 Bcast:192.168.0.255 Mask:255.255.255.0
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
(省略) |
後は、再起動してもこのドライバが読み込まれるように、/etc/modules.confに以下の行を追加すればいい。
Linux Squareフォーラム Linux Tipsカテゴリ別インデックス |
Linux & OSS 記事ランキング
本日
月間