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自動認識されないPCカードを認識させるには
北浦訓行
2003/8/28
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PCカードをスロットに挿入すると、認識されたかどうかがビープ音で判断できる。高い音が「ピッ、ピッ」と2度鳴れば認識は成功、低い音で「ブッ」と鳴れば認識は失敗だ。また、/var/log/messagesにログが記録されるので、そちらでも確認できる。
Aug 9 12:23:09 localhost cardmgr[523]: unsupported card in socket 0
Aug 9 12:23:09 localhost cardmgr[523]: product info: "corega", "WL PCCL-11", "ISL37300P", "RevA"
Aug 9 12:23:09 localhost cardmgr[523]: manfid: 0xc00f, 0x0000 function: 6 (network) |
認識に失敗したときのログ |
認識に失敗したときは、そのカード用の設定ファイルを/etc/pcmciaディレクトリに作成することで、認識されるようにできる。例えば、上記のログを参照して、以下の設定を/etc/pcmcia/corega.confというファイルに記述する。なお、ここでは/etc/pcmcia/corega.confというファイル名にしたが、ファイル名の末尾に.confが付くならどのようなファイル名でも構わない。mycard1.confのような名前でもいいだろう。これらの設定ファイルを/etc/pcmciaに置けば、自動的に読み込まれる。
card "corega PCCL-11"
version "corega", "WL PCCL-11", "ISL37300P", "RevA"
manfid 0xc00f, 0x0000
bind "orinoco_cs" |
上記の内容だが、「card」には製品を識別するための名前(適当でいい)を、「version」にはログの「product info:」という行に記録されている製品情報を、「manfid」にはベンダのID(0xXXXX, 0xXXXXという形式でログに表示される)を、「bind」には使用するドライバを記述する(ここではversionとmanfidを併記しているが、実際にはversionだけでPCカードは認識された)。
ドライバ以外は、ログから情報を得ることができる。ドライバに関しては、そのPCカードが搭載しているコントローラチップを、メーカーのWebサイトなどから調べるといいだろう。また、Googleで検索する方法も有効だ。
.confファイルの作成が終わったら、pcmciaのサービスを再起動する。
「ピッ、ピッ」と高い音が2度鳴れば認識は成功だ。その場合の/var/log/messagesは以下のようになる。
Aug 9 12:49:51 localhost cardmgr[10906]: socket 0: corega WL PCCL-11
Aug 9 12:49:51 localhost cardmgr[10906]: executing: 'modprobe hermes'
Aug 9 12:49:51 localhost cardmgr[10906]: executing: 'modprobe orinoco'
Aug 9 12:49:51 localhost cardmgr[10906]: executing: 'modprobe orinoco_cs'
Aug 9 12:49:52 localhost cardmgr[10906]: executing: './network start eth0' |
認識に成功したときのログ |
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