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USBのハードディスクを接続するには
北浦訓行
2003/11/13
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最近のPCは、ほとんどがUSB 2.0に対応しているが、USB 1.1のPCもまだまだ現役だ。Linuxでは、ほとんどのディストリビューションがUSB 1.1に対応している。USB 2.0は、ディストリビューションごとに対応が異なるが、カーネル2.6では本格的なUSB 2.0対応が予定されている。USB 2.0で接続できれば転送速度の面で有利なことは間違いないが、1.1での接続でもほとんど問題ないし、ドライバなどを用意する必要もない。
ここでは、バッファロー(旧メルコ)のUSB 1.1/2.0対応外付けハードディスク(DUB2-B160G)を接続する例を紹介する。USBのハードディスクを接続すると、LinuxではSCSIとして認識される。外付けハードディスクの電源を投入して、PCのUSBに接続する。認識したかどうかは、以下のコマンドで確認できる。
# lsusb ←Red Hat LinuxのUSB情報表示コマンド
(省略)
Bus 001 Device 008: ID 0411:002a Melco, Inc.
(省略)
# cat /proc/bus/usb/devices
(省略)
T: Bus=01 Lev=01 Prnt=01 Port=00 Cnt=01 Dev#= 8 Spd=12 MxCh= 0
D: Ver= 2.00 Cls=00(>ifc ) Sub=00 Prot=00 MxPS=64 #Cfgs= 1
P: Vendor=0411 ProdID=002a Rev= 1.01
S: Manufacturer=MELCO INC.
S: Product=MELCO INC. USB2-IDE Bridge
S: SerialNumber=0000000E42A7
C:* #Ifs= 1 Cfg#= 1 Atr=c0 MxPwr= 2mA
I: If#= 0 Alt= 0 #EPs= 2 Cls=08(stor.) Sub=06 Prot=50 Driver=usb-storage
E: Ad=02(O) Atr=02(Bulk) MxPS= 64 Ivl=0ms
E: Ad=82(I) Atr=02(Bulk) MxPS= 64 Ivl=0ms |
前述したとおり、USB接続のハードディスクはSCSIデバイスとして認識されるので、以下のように/proc/scsi/scsiを表示することでも確認できる。
# cat /proc/scsi/scsi
Attached devices:
(省略)
Host: scsi1 Channel: 00 Id: 00 Lun: 00
Vendor: USB-FS Model: SAMSUNG SV1604N Rev: 0.01
Type: Direct-Access ANSI SCSI revision: 02 |
ドライブの認識が確認できたら、マウントしてみよう。DUB2-B160GはFAT32でフォーマットされているため、-t vfatオプションを付けてmountコマンドを実行する。
# mkdir /mnt/usb
# mount -t vfat /dev/sda1 /mnt/usb |
ディスクの状態は、dfコマンドなどで確認できる。
# df
Filesystem 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置
/dev/hda2 5882276 4614916 968552 83% /
/dev/hda1 101089 11272 84598 12% /boot
none 62996 0 62996 0% /dev/shm
/dev/sda1 156250144 32 156250112 1% /mnt/usb |
ついでに、簡単なベンチマークテストを実行してみた(HDDのアクセスが妙に遅く感じるときは参照)。
# hdparm -ft /dev/sda1
/dev/sda1:
Timing buffered disk reads: 64 MB in 82.09 seconds =798.34 kB/sec |
アンマウントは、通常の手続きで可能だ。
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