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SCSI接続のスキャナを使うには 北浦訓行 |
SCSI接続のスキャナを使う場合、最初にSCSI自体を使えるようにするためにドライバをインストールする必要がある。まず、使用しているSCSIホストアダプタに対応したドライバがハードディスク上にあるかどうかを確認する。
# locate tmscsim ←Tekram DC-390用のドライバを検索 |
以上で、SCSIが使えるようになる。
次に、スキャナの情報を調べる。Linuxでは、スキャナ関連ツールとしてSANEが使われる。SANEは、スキャナを始めとするラスターイメージを取り込むハードウェアに対するアクセスを標準化したAPIで、SANEのパッケージに多くの関連ツールが入っている。
Fedora Core 1やTurbolinux 10 Desktopの場合、インストール時にパッケージのフルインストールを選択するとSANEもインストールされる。Vine Linuxの場合は、Vine PlusにSANEのパッケージ(sane-1.0.11-0vl2.i386.rpm、sane-clients-1.0.10-0vl1.i386.rpm、sane-devel-1.0.11-0vl2.i386.rpm、xsane-0.90-0vl1.i386.rpm)が用意されているので、それをインストールする。
まずは、sane-find-scannerコマンドで接続されているスキャナを探す。
# sane-find-scanner |
上の例では、EPSON GT-7000というスキャナが接続されていることが分かる。また、scanimageコマンドでも調べることができる(注)。
注:ちなみに、SANEではドライバを「バックエンド」、ユーザーインターフェイスを「フロントエンド」と呼んでいる。 |
# scanimage -L |
例では、Turbolinux 10 DesktopにSANEとエプソンコーワのImage Scan! for Linuxをインストールしているため、2種類のバックエンドが表示されている。
以上でSCSI接続のスキャナがシステムに認識されたが、このままではrootでしかスキャナにアクセスできない。root以外のユーザーもスキャナを使えるようにするには、以下のようにデバイスを読み書き可にする必要がある。
# ls -l /dev/sg0 |
スキャナを使用するためのプログラム(フロントエンド)には、SANEのXsane(GUI)、同じくscanimage(CUI)、エプソンコーワのiscan(GUI)、KDEのkooka(GUI)などがある。
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