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DVビデオをキャプチャするには(Fedora Core 1編) 北浦訓行 |
デジタルビデオカメラ(DVカメラ)で撮影した映像(DVビデオ)は、IEEE1394インターフェイスでPCに取り込める。Fedora Core 1などの最新ディストリビューションでは、PCにIEEE1394インターフェイスがあれば、デフォルトで使えるようになるはずだ。DVカメラを接続して電源を投入し、lsmodコマンドを実行してみる。
$ /sbin/lsmod |
上記のようなモジュールが読み込まれていない場合は、rootでログインして以下のコマンドを実行する。
# modprobe ohci1394 |
念のため、IEEE1394の接続をチェックしてみよう。DVカメラとPCを接続して、DVカメラの電源を投入する。そして、testlibrawというプログラムを実行すると、IEEE1394インターフェイスが認識されているかどうかが分かる。
# testlibraw |
上記のように「successfully got handle」と表示されれば接続は成功だ。続いて、DVビデオのデータをキャプチャする。使用するプログラムはdvgrabである。Fedora Core 1の場合、インストール時に振るインストールを選択していれば自動的にインストールされている。しかし、これはバージョンが古いので、新しいものを自分でインストールした方がいいだろう。
dvgrabは、「Linux DV」のWebサイト(http://kino.schirmacher.de/)からダウンロードできる。最新版はバージョン1.5だ。rpmfind.net(http://rpmfind.net/)で検索すると、バージョン1.5のRPMファイルがダウンロードできる。また、dvgrab 1.5をインストールするにはlibdvというパッケージも必要となるので、freshrpm.net(http://yarrow.freshrpms.net/)からダウンロードする。
ダウンロードしたら、以下のようにアップデートする。
# rpm -Uhv dvgrab-1.5-1.i386.rpm libdv-0.101-2.fr.i386.rpm
libdv-devel-0.101-2.fr.i386.rpm |
アップデートが終了したら、念のため以下のコマンドを実行して、バージョン番号を確認しよう。
# dvgrab --version |
デフォルトでは、rootしかDVビデオの読み書きができない。root以外のユーザーでもDVビデオのキャプチャを行いたい場合は、chmodコマンドで/dev/raw1394のパーミッションを変更する必要がある。
# chmod 666 /dev/raw1394 |
DVビデオのキャプチャは、以下のように行う。この場合、/tmpディレクトリにDV001.aviというファイルが作成される。DV001.aviが1GBに達すると、続きは自動的にDV002.aviに保存され、以降ファイル名の番号が1ずつ増えていく。
$ dvgrab /tmp/DV |
dvgrabコマンドのオプションは、--helpオプションで表示できる。
ちなみに、DVビデオのキャプチャにはかなりのリソースが必要となる。CPUパワーはもちろん、ディスクの空きも必要だ。例えば、DVビデオをDV2形式でキャプチャすると、約4分30秒の映像で1GBのファイルが作成される。60分のテープを1本キャプチャするには、14GBくらいの空きが必要となる計算だ。
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