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USB接続のメモリカードリーダ/ライタを使うには 北浦訓行 |
LinuxでUSB接続のメモリカードリーダ/ライタを使用する場合、デフォルトでインストールされているドライバを利用するため、特にドライバなどを用意する必要はない。ただし、複数のスロットを持つ(同時に2種類以上のメモリカードを挿入可能な)メモリカードリーダ/ライタの場合は、カーネルの再構築が必要になる場合がある(Fedora CoreやVine Linuxなど)。ここでは、バッファローの5スロットタイプメモリカードリーダ/ライタ「MCR-8U/U2」を例に、使用方法を説明する。
MCR-8U/U2をUSBポートに接続すると、以下のように認識される。
# dmesg |
もし、上記のようなメッセージが表示されず、
scsi0 : SCSI emulation for USB Mass Storage devices |
のような内容だけが表示される場合は、カーネルを再構築しなければならない。
カーネルの再構築時に設定しなければならないパラメータは、「CONFIG_SCSI_MULTI_LUN」だ。Fedora CoreやVine Linuxのデフォルトカーネルの設定は「n」になっているので、「y」に変更する必要がある。具体的には、カーネルのパラメータを以下のように設定する(Fedora Core 2のカーネル再構築についてはFedora Core 2でカーネルを再構築するにはを参照)。
- カーネル2.4
[SCSI support]→[Probe all LUNs on each SCSI device]をオン(built-in)
-
カーネル2.6
[Device Drivers]→[SCSI device support]→[Probe all LUNs on each SCSI device]をオン(built-in)
ただし、make xconfigやmake gconfigの場合は、
[Device Drivers]→[SCSI device support]→[SCSI device support]→[Probe all LUNs on each SCSI device]
MCR-8U/U2にはスロットが5つあり、デバイス名は/dev/sda1、/dev/sdb1、/dev/sdc1、/dev/sdd1、/dev/sde1になる。各デバイスの対応メモリカードは以下のとおりだ。
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スマートメディアとメモリースティックを挿入した場合は、以下のようにマウントする。
# mount /dev/sdb1 /mnt/sm ←スマートメディアをマウント |
/mnt/smはスマートメディア用、/mnt/msはメモリースティック用のマウントポイント |
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