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apt-getでインストール可能なパッケージを探すには 北浦訓行 |
Vine Linuxは、パッケージ管理システムにaptを採用している。aptでは、
# apt-get install パッケージ名 |
とするだけで簡単にパッケージをインストールできる。RPMファイルをダウンロードしてインストールしようとすると依存関係で苦労することが多いが、aptはほかに必要なファイルがある場合はそれも自動的にインストールしてくれる。ただし、パッケージ名が分からなければプログラムをインストールすることができない。そこで、aptでインストール可能なパッケージを探す方法を紹介する。
インストール可能なパッケージ名を検索したり、パッケージの詳細な情報を表示するには、apt-cacheコマンドを使用する。apt-cacheコマンドでよく指定するオプションには、以下のようなものがある。
オプション
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内容
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gencaches | パッケージ情報を収集、更新する |
show パッケージ名 | パッケージ情報を表示する |
showpkg パッケージ名 | パッケージの依存関係などを表示する |
search キーワード | キーワードを元にパッケージを検索する |
例えば、Vine Linux 3.0にOpenOffice.orgをインストールする場合は、OpenOffice.orgのパッケージが用意されているかどうかを検索する。試しに「office」をキーワードに検索してみる。
# apt-cache search office |
OpenOffice.orgのパッケージが用意されていることが分かる。次に、用意されているOpenOffice.orgパッケージのバージョンを調べてみる(最新版の1.1.2かどうかを確認する)。それには、showオプションを指定する。
# apt-cache show openoffice.org |
「Version」という項目を見ると、最新の1.1.2であることが確認できる。また、「利用方法」で起動方法なども説明されている。早速このパッケージをインストールしてみる。
# apt-get install openoffice.org |
以上でOpenOffice.org 1.1.2のインストールは終了だ。なお、aptはFedora CoreやRed Hat Linuxなどでも利用できる。詳しくはサポートが終了したRed Hat Linuxをアップデートするには(apt編)およびFedora Core 1を自動更新するには(apt編)参照。
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