Linux Tips

manが表示できなくなったときは

北浦訓行
2005/1/13

 ソフトウェアのインストールなどによって、manページが以下のような表示だけになってしまうことがある。

$ man man
XXX
XXX WARNING: old character encoding and/or character set
XXX

 このような場合、manのソースを一部変更してコンパイルし、再インストールすると問題が解決するかもしれない。ここでは、Fedora Core 3でmanのコンパイルと再インストールを行う手順を紹介する。

 まず、FTPサイトなどから最新版のSRPM(原稿執筆時点ではman-1.5o1-7.src.rpm)をダウンロードして、以下のようにインストールする。

# rpm -ihv man-1.5o1-7.src.rpm

 次に、インストールしたSRPMに含まれているオリジナルのソースを展開して、そのディレクトリに移動する。

# cd /usr/src/redhat/SOURCES
# tar zxf man-1.5o1.tar.gz
# cd man-1.5o1/src

 gripes.cというファイルの57行目に移動して、行末に半角の「\」を追加する。

                fprintf(stderr,
"Looked whether there exists a message catalog %s, but there is none\n"
"(and for English messages none is needed)\n\n",
                        mantexts);
                 ↓
                fprintf(stderr,
"Looked whether there exists a message catalog %s, but there is none\n"\
"(and for English messages none is needed)\n\n",
                        mantexts);

 gripes.cの修正が終わったら、man-1.5o1-7.src.rpmがインストールされたディレクトリ(/usr/src/redhat/SOURCES)に戻って、修正したソースファイルでtarボールを作成する。

# cd ../..
# tar cvf man-1.5o1.tar.gz man-1.5o1

 そして、rpmbuildコマンドでRPMファイルをビルドする。

# cd /usr/src/redhat/SPECS/
# ls
man.spec ←man.specがあることを確認
# rpmbuild -ba man.spec ←新しいRPMファイルとSRPMファイルを作成

 コンパイルが正常に終了したら、/usr/src/redhat/RPMS/i386にman-1.5o1-7.i386.rpmというRPMファイルが作成されているはずだ。これを--forceオプションを付けて再インストールする。

# cd /usr/src/redhat/RPMS/i386
# rpm -Uhv --force man-1.5o1-7.i386.rpm
Preparing...           ###################################### [100%]
   1:man               ###################################### [100%]

 以上で、manページが正常に表示されるようになるはずだ。

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