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Wakeup On LANを使うには 北浦訓行 |
Wakeup On LAN(WOL)とは、LANでMagic Packetという特殊なパケットを送信することによって、PCの電源をオン・オフ(主にオン)する機能である。WOLを行うには、PCのNICとマザーボードがWOLに対応している必要がある。また、BIOSの設定でWOLを有効にする必要がある。
Magic Packetを送信するには、ターゲットとなるPCのIPアドレスとNICのMACアドレスが必要だ。これらは、ターゲットのPCでifconfigコマンドを実行すれば確認できる。
$ /sbin/ifconfig |
ifconfigコマンドの「HWaddr」がNICのMACアドレス、「inet addr」がIPアドレスを示す。上記の例では、MACアドレスが「00:E0:81:20:E0:11」、IPアドレスが「192.168.0.30」となる。
次に、ターゲットのPCにMagic Packetを送信するためのプログラムを用意する。WOL用のソフトウェアはいろいろ公開されているが、今回は「Wakeonlan」(http://gsd.di.uminho.pt/jpo/software/wakeonlan/)で公開されているwakeonlanというPerlスクリプトを利用する。
上記のWebページでは、RPMファイルがダウンロードできる。原稿執筆時点での最新版は、wakeonlan-0.41-0.fdr.1.noarch.rpmだ。ダウンロードしたら、rootでインストールする。
# rpm -ihv wakeonlan-0.41-0.fdr.1.noarch.rpm |
wakeonlanコマンドの書式は以下のとおり。
wakeonlan [-h] [-v] [-i IP_address] [-p port] [-f file] [[hardware_address] ...] |
上記のPCにMagic Packetを送信するには、
$ wakeonlan -i 192.168.0.30 00:E0:81:20:E0:11 |
とする。
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