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日本語化フレームバッファターミナルjfbtermを使うには 北浦訓行 |
Fedora Core 1のコンソールで日本語を表示するにはでは、btermを利用してコンソールで日本語を表示する方法を紹介した。Fedora CoreにはデフォルトでbtermのRPMパッケージが用意されているので、フルインストールを選択していれば最初からbtermもインストールされる。そうでない場合も、rootで
# yum install bogl-bterm |
というコマンドを実行すれば使えるようになる。
ただし、btermは画面が青色で、bashのプロンプトも、
sh-3.00# |
になっているため、違和感を覚える方もいるだろう。
プロンプトは、
$ export PS1='[\u@\h \W]\$ ' |
というコマンドを実行すれば見慣れた形式できるが、背景色を変更する方法は見つけることができなかった。その点、jfbterm(http://jfbterm.sourceforge.jp/index.ja.html)ならばデフォルトの背景色がコンソールと同じく黒なので違和感がない。このjfbtermをFedora Core 3にインストールする手順を紹介する。
jfbtermは、ソースファイルのtarボールのみが公開されている。それをインストールすることも可能だが、設定がいろいろと煩雑だ。そこで、Linux MATCHY.netというWebサイトで公開されているFedora Core用のRPMファイルを利用することにする。私家版rpm集のjfbtermのページ(http://linux.matchy.net/JfbtermRpm.html)から、RPMファイルとtarボール計3ファイルをダウンロードする。原稿執筆時点では以下のファイルであった。
- jfbterm-0.4.7-matchy1.nosrc.rpm
- jfbterm-0.4.7.tar.gz
- efont-unicode-bdf-0.4.2.tar.bz2
最初に、RPMファイルをビルドするための環境を作成する。ホームディレクトリにrpmというディレクトリを作成し、その下にRPM用の各種サブディレクトリを作る。Vine Linuxなどはデフォルトでこれらのディレクトリが用意されているが、Fedora Core 3の場合は自分で作らなければならない。
$ cd |
作成中に「警告:〜 -using root」というメッセージが表示されるが問題ない。作成が終わったら、RPMS/i386(設定によってはRPMS/i686やRPM/athlonなどの場合もある)に移動して、作成したjfbtermをrpmコマンドでインストールする。
$ cd RPMS/i386 |
以上でjfbtermのインストール作業は終了だ。コンソールを高解像度で表示するには(GRUB編)を参照して、フレームバッファモードでFedora Core 3を起動する。btermの場合、デフォルトではrootでしか使用できないが、jfbtermは一般ユーザーでもそのまま実行できる。
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