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GRUBの起動ディスクを作成するには
北浦訓行
2005/10/13
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WindowsとLinuxのデュアルブートなどを行っている環境で、誤ってMBRを上書きしてどちらかのOSが起動しなくなることがある。そのような場合に備えて、GRUBの起動ディスクを作成しておくことをお勧めする。
まず、ftp://alpha.gnu.org/gnu/grub/からgrub-0.97-i386-pc.ext2fsをダウンロードする。
次に、ダウンロードしたイメージファイルをフロッピーディスクに書き込む。WindowsでRawWrite for Windowsというユーティリティを使用するのが簡単だ。http://uranus.it.swin.edu.au/~jn/linux/rawwrite.htmからダウンロードしたrawwritewin-07.zipを展開し、rawwritewin.exeを実行する。
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RawWrite for Windowsの画面 |
[Image file]のボックスの右にある[...]ボタンをクリックして、GRUBのイメージファイル(ここではgrub-0.97-i386-pc.ext2fs)を指定する。[Write]ボタンをクリックすると、フロッピーディスクへの書き込みが始まる。作成が終了したら、[Exit]ボタンをクリックしてRawWrite for Windowsを終了する。
作成したフロッピーディスクでPCを起動すると、GRUBのプロンプトが表示される。
GRUBの仕組みを理解していれば、ここからコマンドを入力してOSを起動することができる。だが、起動可能なOSの一覧を表示させて、そこからOSを選択する方式にした方が分かりやすい。それには、/boot/grub/menu.lstを作成する必要がある。例えば、以下のディスク構成のシステムがあるとする。
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OS |
パーティション |
Windows XP |
/dev/hda1 |
Fedora Core 4 |
/dev/hda2 |
Vine Linux 3.2 |
/dev/hda4 |
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この場合は、以下のような/boot/grub/menu.lstを作成する。
default=1
timeout=10
title Windows XP Home Edition
chainloader (hd0,0)0+1
title Fedora Core 4
chainloader (hd0,1)0+1
title Vine Linux 3.2
chainloader (hd0,3)0+1 |
もちろん、Fedora Core 4の/etc/grub.confのような記述を使っても構わない。
default=1
timeout=10
title Fedora Core 4 (2.6.13-1.1526_FC4)
root (hd0,1)
kernel /vmlinuz-2.6.13-1.1526_FC4 ro root=LABEL=/ rhgb quiet
initrd /initrd-2.6.13-1.1526_FC4.img
(省略) |
ただし、grub-0.97-i386-pc.ext2fsをフロッピーディスクに展開するとディスクの空き領域がほとんどなくなるので、あまり大きなmenu.lstは作成できない。
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フロッピーディスクから起動したGRUBのメニュー |
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