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Fedora Core 4の起動を高速化するには(early-login編) 北浦訓行 |
Windows XPに比べると、Fedora Core 4(FC4)の起動にはかなり時間がかかる。FC4の起動を高速化するには、
- 使用しないサービスを停止する
- 必要なカーネルモジュールはカーネルに組み込む
などの手法と併せて、gdmの「early-login」を使うのが効果的だ。
early-loginとは、システムの起動中にgdmを起動してユーザーIDやパスワードを入力可能にすることにより、起動にかかる時間を見かけ上短縮する手法だ。FC4では、early-login関連のプログラムはインストール済みなので、設定を変更するだけで使用できる。
最初に、関連するプログラムの起動順を変更する。early-loginを使うためには、early-loginよりも前にsyslogとxfsが起動していなければならない。/etc/init.d/gdm-early-loginによると、gdm-early-loginの起動は、
# chkconfig: 5 9 91 |
となっている。つまり、syslogとxfsの起動順を「9」(2番目のパラメータ)よりも早くする必要がある。
/etc/init.d/syslogを編集し、chkconfigの行を以下のように変更する。
# chkconfig: 2345 12 88 |
↓ |
# chkconfig: 2345 07 98 |
/etc/init.d/xfsも同様に修正する。
# chkconfig: 2345 90 10 |
↓ |
# chkconfig: 2345 08 97 |
次に、gdm-early-loginとgdm-allow-loginの2つの起動スクリプトを有効にする。
# chkconfig gdm-early-login on |
最後に、GRUBの設定を変更する。FC4のデフォルト設定では、カーネルパラメータにrhgbが設定されているのでそれを削除する。そして、early-loginを追加する。/etc/grub.confの内容はシステムによって異なるが、大体以下のようになる。うまく動作しないことを考慮して、以下の4行を追加するといいだろう。
title Fedora Core 4 early-login (2.6.13-1.1532_FC4smp) |
以上で設定は完了だ。「フルインストール」でインストールした初期状態に近いFC4で、GRUBの画面からgdmのログイン画面が表示されるまでの時間を計測すると、以下の結果になった。
ノーマル時 | 1分10秒前後 | ||
early-login時 | 1分前後 |
起動時間のさらなる高速化については、Fedora Core 4の起動を高速化するには(InitNG編)を参照。
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