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Fedora Core 4の起動を高速化するには(early-login編)

北浦訓行
2005/11/3

 Windows XPに比べると、Fedora Core 4(FC4)の起動にはかなり時間がかかる。FC4の起動を高速化するには、

  • 使用しないサービスを停止する
  • 必要なカーネルモジュールはカーネルに組み込む

などの手法と併せて、gdmの「early-login」を使うのが効果的だ。

 early-loginとは、システムの起動中にgdmを起動してユーザーIDやパスワードを入力可能にすることにより、起動にかかる時間を見かけ上短縮する手法だ。FC4では、early-login関連のプログラムはインストール済みなので、設定を変更するだけで使用できる。

 最初に、関連するプログラムの起動順を変更する。early-loginを使うためには、early-loginよりも前にsyslogとxfsが起動していなければならない。/etc/init.d/gdm-early-loginによると、gdm-early-loginの起動は、

# chkconfig: 5 9 91

となっている。つまり、syslogとxfsの起動順を「9」(2番目のパラメータ)よりも早くする必要がある。

 /etc/init.d/syslogを編集し、chkconfigの行を以下のように変更する。

# chkconfig: 2345 12 88
     ↓
# chkconfig: 2345 07 98

 /etc/init.d/xfsも同様に修正する。

# chkconfig: 2345 90 10
     ↓
# chkconfig: 2345 08 97

 次に、gdm-early-logingdm-allow-loginの2つの起動スクリプトを有効にする。

# chkconfig gdm-early-login on
# chkconfig gdm-allow-login on

 最後に、GRUBの設定を変更する。FC4のデフォルト設定では、カーネルパラメータにrhgbが設定されているのでそれを削除する。そして、early-loginを追加する。/etc/grub.confの内容はシステムによって異なるが、大体以下のようになる。うまく動作しないことを考慮して、以下の4行を追加するといいだろう。

title Fedora Core 4 early-login (2.6.13-1.1532_FC4smp)
        root (hd0,0)
        kernel /vmlinuz-2.6.13-1.1532_FC4smp ro root=LABEL=/ quiet early-login
        initrd /initrd-2.6.13-1.1532_FC4smp.img

 以上で設定は完了だ。「フルインストール」でインストールした初期状態に近いFC4で、GRUBの画面からgdmのログイン画面が表示されるまでの時間を計測すると、以下の結果になった。

  ノーマル時   1分10秒前後
  early-login時   1分前後

 起動時間のさらなる高速化については、Fedora Core 4の起動を高速化するには(InitNG編)を参照。

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