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LinuxでWindowsアプリケーションを動かすには
北浦訓行
2006/3/9
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Windows用のアプリケーションをLinuxで実行するには、Wine(http://www.winehq.org/)を利用する。Wineは、Linux上にWindowsアプリケーションの実行環境を構築するためのソフトウェアだ。ここでは、Fedora Core 4(FC4)にWineをインストールして、Windows用のアプリケーションを実行してみる。
FC4では、Fedora ExtrasにWineのパッケージが用意されているのでyumコマンドでインストールできる。
Wineのインストールが終わったら、Wineの設定ソフトを起動して、最小限の環境設定を行う。[アプリケーション]メニューの[システムツール]−[Wine Configuration]を選択すると、[Wine設定]というウィンドウが表示される。
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[Wine設定]ウィンドウ |
[ドライブ]タブの[自動検出]ボタンをクリックすると、自動的にドライブのマッピングが行われる。
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ドライブを自動検出する |
ドライブの検出が終わったら、[OK]ボタンをクリックして[Wine設定]ウィンドウを閉じる。
次に、Windowsのアプリケーションをインストールしてみる。WineのWebサイトで配布されているtarボールには、notepadなどの動作確認用ソフトウェアが含まれているが、Fedora ExtrasのパッケージはこれらのWindows用のソフトウェアが入っていない。そこで、「秀丸エディタ」をインストールしてみた。
注:WineではすべてのWindowsアプリケーションを実行できるわけではない。秀丸エディタのように比較的すんなりインストールできるものもあるし、設定などに工夫の必要なものもある。もちろん、まったく動作しないソフトウェアも多い。WineのWebサイトでは、アプリケーションの動作実績やノウハウがAppDBというページ(http://appdb.winehq.org/)で公開されているので、参考にするといいだろう。 |
コマンドラインからインストールする場合は、以下のコマンドを実行する。
$ wine EXEファイル名 |
インストーラがEXEファイルの場合 |
$ msiexec MSIファイル名 |
インストーラがMSIファイルの場合 |
EXEファイルの場合は、Nautilusからインストーラのファイルをダブルクリックしてインストールすることもできる。
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付属のKEY.TXTを読み込んだ秀丸エディタの画面。筆者の環境では、ツールバーのアイコンが欠けたり、IIIMFでの日本語入力で、秀丸エディタ上に確定前の文字が表示されないなどの問題が出た |
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