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2つのディレクトリを同期させるには(GUI編) 北浦訓行 |
Unison(http://www.cis.upenn.edu/~bcpierce/unison/)というソフトウェアを使うと、ハードディスク上にある2つのディレクトリを同期させることができる。Fedora Core 4(FC4)環境を例に、Unisonの使用方法を紹介する。
なお、動作を確認するために以下のコマンドを実行して、テスト用のディレクトリを作成した。
$ mkdir a.tmp |
FC4では、Fedora ExtrasにUnisonのパッケージが用意されているのでyumコマンドでインストールできる。
# yum install unison |
UnisonをGUIモードで起動するには、ターミナルエミュレータから、
$ unison -ui graphic |
を実行する。Unisonの初回起動時は[Profiles]ダイアログボックスが表示されるので、プロファイルを作成する。
[Profiles]ダイアログボックス |
[Create new profile]ボタンをクリックすると、[New profile]ダイアログボックスが表示される。
[New profile]ダイアログボックス |
[New profile]ダイアログボックスにプロファイル名(例ではtmp)を入力して[OK]ボタンをクリックする。[Profiles]ダイアログボックスに戻るので、作成したプロファイルを選択して[OK]ボタンをクリックする。[Root selection]ダイアログボックスが表示されるので、同期対象のディレクトリ(例では~/a.tmp)を入力する。
最初のディレクトリを入力する[Root selection]ダイアログボックス |
[OK]ボタンをクリックすると、2つめの同期対象ディレクトリを入力する[Root selection]ダイアログボックスが表示される。
2番目のディレクトリを入力する[Root selection]ダイアログボックス |
2番目のディレクトリ(例では~/b.tmp)を入力する。そして、同一のPC上にある2つのディレクトリを同期させるため、[Local]をオンにして[OK]ボタンをクリックする。
初めて同期を指定したプロファイルの場合、アーカイブファイルが存在しないという警告メッセージが表示される。そのまま[OK]ボタンをクリックすると、tmpプロファイルのunisonウィンドウが開く。
tmpプロファイルのunisonウィンドウ |
[Restart]ボタンをクリックすると、ディレクトリの違いが表示される。
a.tmpとb.tmpの相違点 |
1行目は、a.tmp/cが存在せず、b.tmp/cが変更されていることを示している。Actionが「?」になっているのは、処理方法の自動判定ができなかったことを表している。b.tmp/cをa.tmp/cに同期させるなら、ツールバーの[Right to Left]ボタンをクリックする。すると、Actionが「←」になる。
2行目は、a.tmp/aがないため、Actionが「←」になっている。3行目は、a.tmp/d/hとb.tmp/d/hの内容が異なるため、Actionは「→」になっている。
Unisonの初期設定とは異なるActionを行う場合は、1行目と同様に、ツールバーの[Right to Left][Merge][Left to Right]ボタンをクリックする。
[Go]ボタンをクリックすると、指定のActionに従った同期の作業が始まり、結果が表示される。
同期の結果 |
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